オーウェル評論集 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1982年4月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784003226216

みんなの感想まとめ

ナショナリズムや権力志向について深く考察し、その本質を明らかにする作品は、歴史的背景を踏まえた社会評論や時代批評が魅力です。特に、WWⅡ当時の国民意識や、階級闘争に対するオーウェルの視点は、現代にも通...

感想・レビュー・書評

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  • 「ナショナリズムとは何か」と問う時、最も明確な指標を与えてくれる作家。ナショナリズムが帰属するのは国家民族に限らず、本質的に権力志向と結びついている。WWⅡ当時の英国-ソ連間の国民意識についても詳述されており興味深い。

  • 3.84/182
    『オーウェル(1903―50)といえば,ひとは『動物農場』『1984年』を想うだろう.だが30代から戦後にかけて展開された活発な評論活動を忘れてはならない.文学・政治・社会現象・植民地体験など多岐にわたる対象に鋭く深く切り込む彼のエッセイを貫くのは,自律的知識人に固有のあの強靱さと優しさだ.12篇を精選.』(「岩波書店」サイトより)

    『オーウェル評論集』
    著者:ジョージ・オーウェル (George Orwell)
    訳者:小野寺 健
    出版社 ‏: ‎岩波書店
    文庫 ‏: ‎376ページ
    ISBN : ‎9784003226216

  • 大好きな作家のひとり。数多くの体験記、書評、社会評論などのうちから、とりわけ時代批評に根差した主題が収載されている。

    自伝は、場面が鮮やかに迫ってくる。書評は、衒いがないのに新鮮。社会評論には、時代をこえた示唆がある。

    ここでこうして書いている自分の不誠実さが身にしみる。

    自分自身を見つめなおすこと、寛容であること、”真実”に向き合うこと。その難しさと大切さを教えてくれる。

  •  1948年に発売されベストセラーだった。『1984年』を読んで、「なんと退屈なホラー小説」「露骨な反共」と思った人は多いだろう、だが
    だがオーウェルは読む価値がある。
    英国には≪王制廃止≫共和制の時期もあるし、マルクス以前からの社会主義運動の伝統もある。オーウェルは階級闘争のモティベーションは認めていたがスペイン人民戦線敗北後「底辺を上部に取り換えても混乱のあと同じことをするだけ」と≪革命≫を評価しなかった。WW2最中(以降でも。『冷戦』を公言できるまでは。)の英国では「ドイツだけでなくUSSRにも強制収容所はある」と同盟国を棄損するような言動は自粛させられ『動物農場』は寓話であるがソ連を当てこすったのは明白として文壇の顰蹙をかった…ス後、急転47歳の彼の生涯は宣揚され

  • Orwell and Politics (Penguin Modern Classics)

    Timothy Garton Ash 2001.
    If you have time to read only one essay, read Politics and the English Language.
    http://www.theguardian.com/books/2001/may/05/artsandhumanities.highereducation
    https://yasu-san.hatenadiary.org/entries/2017/11/17
    http://d.hatena.ne.jp/yasu-san/20171117

  • 「P.G.ウッドハウス弁護」収録

  • 1930年代のプライト・ヤング・ピープルに対する批評がものすごく面白い。

  • 英米文学の知識があれば、もっと楽しく読めたと思う。
    ディケンズの評論は何とか読んだが、他の文芸論は読まなかった。

    全編を通して伝わってくるのは、オーウェルの建前論を排した実直さ。
    ユダヤ人差別について述べた評論では以下の指摘が鋭い。
    曰く、
    「ユダヤ人差別について検討しようとするのなら、なぜあきらかに非合理なこんな信念が人々の心をとらえるのだろう?とは考えず、なぜユダヤ人差別思想はわたしの心をとらえるのだろう?という疑問から出発しなければならない。」

    また、なんらかの「主義」をもつ人々に対しての、「認めることの出来ない事実」の指摘も手厳しい。
    たとえば、平和主義者に対して、
    「彼らが暴力を「放棄」できるのは、他の人間が彼らに代わって暴力を行使してくれるからだ」

    凝り固まった頭が解れていくような気分になります。
    お勧めします。

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著者プロフィール

1903-50 インド・ベンガル生まれ。インド高等文官である父は、アヘンの栽培と販売に従事していた。1歳のときにイギリスに帰国。18歳で今度はビルマに渡る。37年、スペイン内戦に義勇兵として参加。その体験を基に『カタロニア讃歌』を記す。45年『動物農場』を発表。その後、全体主義的ディストピアの世界を描いた『1984年』の執筆に取り掛かる。50年、ロンドンにて死去。

「2018年 『アニマル・ファーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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