キーツ詩集 (岩波文庫)

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  • 岩波書店 (2016年8月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (512ページ) / ISBN・EAN: 9784003226544

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  • キーツの詩集ですね。
    ジョン・キーツ(1795~1821)
    イギリスのロマン派を代表する詩人。
    訳は、中村健二さん。
    恋愛物語詩、叙事詩、書簡詩、ソネット、オードなど〈美の詩人〉キーツの様々なジャンルの詩が収められています。
     
       『詩集』《ソネット》
         Ⅳ 多くの詩人が………

     多くの詩人が時代に華をそえている。
      そのうち何人かは、僕の楽しい空想の
      糧だったーー地上的なもの、崇高なもの、
     どちらであれ、今もその魅力に思いを凝らす。
     しばしば、詩を書こうと机に向かうとき、
      それらが群がって僕の心に押し寄せてくる。
      けれど、混乱も乱暴な騒ぎも
     惹き起こすさない。
     それは心地よい組み鐘(チャイム)なのだ。
     夕べが蓄えている無数の音もまた同じ。
      鳥の歌、葉むらのそよぎ、
     川のせせらぎ、荘厳な音を響かせる
      大釣鐘。それに認知の距離が奪う
     その他無数のものが、乱雑な騒音ではなく
      愉しい音楽を作っている。

      《詩》「ナイチンゲールによせるオード」
             8

     もの寂しい! この言葉は僕をおまえから、
      孤独な僕へ呼びもどす鐘の音のようだ。
     さようなら! 騙し好きのエルフと世間は言うが、
      空想は評判ほど上手に欺くことはできない。
     さようなら! おまえの悲しい歌声は
      近くの牧草地を通り過ぎ、静かな小川を越え、
       丘のほうに上がっていった。今では次の谷間に
         深く埋もれてしまっている。
     あれは寝てみる夢だったのか、
     それとも白昼夢だったのか?
      音楽は消えてしまった。
       僕は目覚めているのか?
        眠っているのか?

       《詩》「秋によせる」
           Ⅰ

     霧と甘い熟成の季節よ、
      成熟する太陽の親しい友よ、
     おまえは彼と謀りごとをめぐらす、
      茅葺屋根の軒をつたう
     葡萄が、どうすれば実をたわわにつけられるか。
     苔むしたコテージの木をどうすれば
      林檎でしなわせ、
     全部の実を芯まで熟れさせることができるか。
      瓢箪を膨らませ、榛の殻を甘い仁で
     太らせ、遅咲きの花々に蕾を
      次々につけさせ、蜜蜂に
      暖かな日々に終わりはないと思わせられるか。
     夏が彼らの蜜房をねっとりと
      溢れさせてしまっているのに。

     豊かな詩情とロマンが溢れる、美しい詩集ですね。
     わずか二十五年の生涯で、これだけの魅力的な詩を遺せたのは奇跡に近いですね。
     芸者の秋を満喫しました(=゚ω゚=)
     
         

  • 翻訳が古文調で一読で理解しづらいかも

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