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- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003226612
感想・レビュー・書評
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世の荒波からぽつんと取り残された田舎町クランフォード。浮世ばなれしたこの町につましく暮らす老嬢や未亡人ら「淑女」の面々は、ちょっと風変わりだけど皆底抜けに善良な人ばかり。イギリスの女性作家ギャスケル(1810-65)が、絶妙な味わいの人情噺さながら、ユーモアとペーソスたっぷりに語る女の世界。
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ブロンテ姉妹やジョージ・エリオット等、優れた英国女流文学の中にあって、やはり名作と謳われたギャスケル夫人の“クランフォード”(『女だけの町』の原題)。
こんまりさんのお片付け法を実施後、ようやく日の目をみて読むことが出来ました。長年、未読のまま本棚にあった1986年初版の岩波文庫は、経年のやけとしみに彩られてましたが、あたたかですがすがしい読後感を味わい、大満足です。
善良な人々の暮らし、古き良き時代のセンチメンタルに陥りそうな題材も、作者の透徹したユーモアにつつまれ、ペーソス漂う愛すべき作品となっている。いい小説を読む醍醐味だなぁ…としみじみ。
まさにイギリス女流文学の傑作。
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ギャスケルの作品





