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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784003226629
みんなの感想まとめ
家庭生活や人間の本質を冷静に描写した短編作品集で、イギリスらしい落ち着いた雰囲気が漂います。ギャスケルは、当時の男性的な視点から女性を不思議な存在として捉え、彼女自身の視点を巧みに織り交ぜながら物語を...
感想・レビュー・書評
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まぁ、ギャスケルだなぁー、という感じ。
とてもイギリスらしい、落ち着いたプロットと家庭生活にしっかり理想があって宗教面もありつつやっぱり人間たらこんな感じというのもあり。女性の生き方を問うというよりは、かなり男性的な道徳の目線で、女性を不思議な存在として見ている感じがします。
ディケンズがギャスケルを気に入っていて、原稿をしばしば依頼したそうですが、ディケンズが好きそうな香りもプンプン。
そういう意味では、当時のマーケットに求められるものをバリバリ書いた女性という、だいぶ賢い方だったのではないかと思いました。おそらく、当時の男性が女性に書いてほしい作品は、こうだったのだろうなと。構成も良いし、文章も分かりやすい。うがった見方をすると、男性にウケるように書いてある気がする。女性が自分のために書くには、こういった中間に位置する人たちの頑張りがあって、さらに時代が進む必要があったのでは。この位置を築いたギャスケルは、女性の物書き歴史においても、おおいなる業績を果たしたと思うのです。
内容的には落ち着いていて衝撃は少ないため、疲れずに読めるのが良いです。ドストエフスキーのえぐるような作品が最近の好みのため、星は少なめですが、これはドストエフスキーに毒されているためなので、ギャスケルのモンダイではありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
挫折
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エリザベスギャスケルという名前は、正直リチャードアーミティッジ主演のドラマ、北と南でしか知らなかった。ブロンテの伝記書いたりディケンズと文通とか多彩な人だなあ、としか思ってなかった。
でも短編を読み終わって、胸に澄み切った優しさがいっぱいに満ちた。(気がする)キリスト教的なメタファーを多分に盛り込んだ、大人のための童話。お気に入りの作品が異父兄弟と、一番最後に乗っていた短編。
ちょっとゴーストストーリー的な話もあったのも良かった。
宮沢賢治に雰囲気が似ている気がした。弱者への優しい視点や、キリスト教的な教訓。オーヘンリーっぽさもあったなあ。
あまり期待してなかった笑けどすごく染み入った作品。 -
ギャスケル(1810−65)はごく普通の少女として育ち、結婚して子供を育て、とりたてて波瀾のない穏やかな生涯をおくった。ディケンズ、ブロンテ姉妹ら同時代イギリスの錚々たる作家たちに比べ、地味な印象を受けるが、聡明な現実感覚と落ち着いた語り口で人生を活写した多くの魅力的な作品をのこした。8篇中4篇は本邦初訳。
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