りんごの木 人生の小春日和 (岩波文庫 赤 269-1)

  • 岩波書店
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003226919

感想・レビュー・書評

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  • ゴールズワージの代表作ですね。
    「りんごの木」は若き日の愛の回想。「人生の小春日和」は人生の晩年の恋。どちらも美しい抒情的作品ですね。
    ギリシャ神話にヒントを得た構成もロマン溢れる作品に成っています。訳も読みやすく、詩的表現が心地よいです。
    作者の愛すべき代表作だと思います。

  • 3.75/83
    『白く花咲くりんごの木.その下で互いの愛を誓いあった少女メガンの思い出にアシャーストの胸はうずく.帰らぬ若き日の愛のジレンマ『りんごの木』と,人生の晩年に初めておぼえたあやしいときめきを胸に,愛を求めてあせりもだえる老人の挽歌『人生の小春日和』.青春の愛と老年の愛とをロマンの香り高く描いた佳品二篇.』(「岩波書店」サイトより▽)
    https://www.iwanami.co.jp/book/b247415.html

    著者:ジョン・ゴールズワージー (John Galsworthy)
    訳者:河野 一郎
    出版社 ‏: ‎岩波書店
    文庫 ‏: ‎239ページ

  • 岩波文庫 赤

    ゴールズワージー 純愛小説2編。「今さらどうする」とも思う。
    *「りんごの木」は 若い時の恋の追憶の物語。過去の事実を 今さら 知って どうする?
    *「人生の小春日和」は 若い女性に憧れる老人の話。いい年して 若い女性に恋して、今さら どうする?

    りんごの木は 愚かさと後悔の境界、自然社会と貴族社会の境界、生と死の境界として読んだ

    「今はただ3つのものだけが残っている〜 美、高潔な行為、資産への信頼〜最大のものは美である」美とは生なのか?


  • 男ってなぁ、って思っちゃダメなのかもしれないけど。田舎娘より洗練された都会の貴族の娘がよかった、というだけのこと。

  •  恋愛文学。純粋な恋心、家柄、そして美貌。あれからどれだけの歳月が経ったのであろうか。私はあの林檎の木を忘れはしない。絶対変わらないと信じた思い。誓った約束。全てが輝いていた、あの日々。馬車の車窓から、思わず畦道に目を配ってしまう。あの日、あなたが私を追い求めたように…。
     恋愛文学の典型とも言える作品。本としても薄い部類。男女で感想が分かれるかもしれません。現実は厳しく、いつの時代も恋は明るく輝いているものだと思います。

  • 「りんごの木」に対して「人生の小春日和」では「老いの焦り」が描かれる。いずれも魅力的と言わねばならない。そしてもはや、私は「人生の小春日和」の風情のほうが、遥にしみじみとわかる歳になってしまいました。

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