- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003227015
感想・レビュー・書評
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そしてもちろん、その後読みました、
「20世紀イギリス短篇集」の上巻。
立ち読みした時は下巻の方に飛びついた私だったけど…
読みながらふと気付いたのだけれど、
この翻訳をされている小野寺さんは
私の好きなアニータ・ブルックナーを訳しているお方だね?
道理で惹き込まれる文章だと思った~
上巻には大好きなモームや
ヴァージニア・ウルフが収録されている。
どちらも読んだことある作品だけど、
やっぱり素晴らしいな。
自分の好きな作品がこうして別のところ出てくると、
仲良しの友達と意外な場所で出会ったような
嬉しい驚きがある。
そして、こうして好きな作家が選ばれていると
私まで誇らしい気持ち!
(ただ好きなだけ、なのですが)
そして、ウドハウスだけどね、フフフ
ウドハウスと言えば、ねえ、皆様、
ジーヴスなわけですが、
今回の作品(『上の部屋の男』)も馬鹿馬鹿しいんだけれど、
やっぱり愉快で、そして優しいところがよいですな。
そして、オルダス・ハックスリーの「ジョコンダの微笑」…
あ~ぁ、だからあまりモテない人の純情を
弄ぶと碌なことが無いと言ったでしょうに…
(モーム「女ごころ」も参照してください!と鼻息荒く)
ジョイスの「痛ましい事件」、ロレンスの「指ぬき」
ややや、やはり今目次を見直しても
逸品揃いの素晴らしい短編集だな。
下巻より上巻の方が読後しみじみと味わえるものが
多かったかもしれません。
この上下巻は当たりの中の大当たり、
未読の方は是非。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
英国の短篇を年代順に纏めたアンソロジー。上巻に収録されているのは、サマセット・モーム、E・M・フォースター、P・G・ウッドハウス、D・H・ロレンス、エリザベス・ボウエン……等々。
あまり追いかけていない作家も多いので、すべてがそうだとは言い切れないが、収録作はどの作家も『らしい』作品でありながら、『代表作』と言われて思い浮かべるものではない、ややマニアック(?)なセレクトであるように思う。
サマセット・モーム『ルイーズ』、ヴァージニア・ウルフ『キュー植物園』、エリザベス・ボウエン『幽鬼の恋人』がお気に入り。 -
イギリスの作家というとバージニア・ウルフやロレンスの名前だけは聞いたことがあったが読んだことはなかった。(カズオ・イシグロも)
イギリスの20世紀前半に活躍した著名作家の短編集。イギリス文学をつまんでみるといったところか。個人的には、男と女の話と精神病にまつわる話の場面が多い気がする。第一次世界大戦時の影響か、それとも元来そういうお国柄なのか(?) -
「脱走」と「単純な生活」が好き。
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270-1 小野寺健編訳 2008年12月20日
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