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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784003227015
みんなの感想まとめ
多様な作家によるイギリスの短篇が収められたこのアンソロジーは、各作家の独自のスタイルが楽しめる魅力的な作品群です。特に、ラドヤード・キップリングの「船路の果て」は、インド植民地時代を描いた深い物語で、...
感想・レビュー・書評
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●船路の果て (ラドヤード・キップリング)
●故郷への手紙 (アーノルド・ベネット)
●ルイーズ (モーム)
●岩 (フォースター)
●上の部屋の男 (P・G・ウドハウス)
●キュー植物園 (ウルフ)
●痛ましい事件 (ジョイス)
●指ぬき (ロレンス)
●脱走 (ジョイス・ケリー)
●ジョコンダの微笑 (ハックスリー)
●幽鬼の恋人 (ボウエン)
●単純な生活 (H・E・ベイツ)
おもしろいものもたくさんあったけれど、いまのところ、どうやら1900年代のアメリカのほうがすきかもしれない。読んだことのある作家も何人かいたけれども、一番印象的だったのは「船路の果て」キップリングだった。キップリングといえば、児童書ってイメージだったけれど、この、インド植民地時代を描くものがたまらなく好き。
2025/6/17
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そしてもちろん、その後読みました、
「20世紀イギリス短篇集」の上巻。
立ち読みした時は下巻の方に飛びついた私だったけど…
読みながらふと気付いたのだけれど、
この翻訳をされている小野寺さんは
私の好きなアニータ・ブルックナーを訳しているお方だね?
道理で惹き込まれる文章だと思った~
上巻には大好きなモームや
ヴァージニア・ウルフが収録されている。
どちらも読んだことある作品だけど、
やっぱり素晴らしいな。
自分の好きな作品がこうして別のところ出てくると、
仲良しの友達と意外な場所で出会ったような
嬉しい驚きがある。
そして、こうして好きな作家が選ばれていると
私まで誇らしい気持ち!
(ただ好きなだけ、なのですが)
そして、ウドハウスだけどね、フフフ
ウドハウスと言えば、ねえ、皆様、
ジーヴスなわけですが、
今回の作品(『上の部屋の男』)も馬鹿馬鹿しいんだけれど、
やっぱり愉快で、そして優しいところがよいですな。
そして、オルダス・ハックスリーの「ジョコンダの微笑」…
あ~ぁ、だからあまりモテない人の純情を
弄ぶと碌なことが無いと言ったでしょうに…
(モーム「女ごころ」も参照してください!と鼻息荒く)
ジョイスの「痛ましい事件」、ロレンスの「指ぬき」
ややや、やはり今目次を見直しても
逸品揃いの素晴らしい短編集だな。
下巻より上巻の方が読後しみじみと味わえるものが
多かったかもしれません。
この上下巻は当たりの中の大当たり、
未読の方は是非。 -
英国の短篇を年代順に纏めたアンソロジー。上巻に収録されているのは、サマセット・モーム、E・M・フォースター、P・G・ウッドハウス、D・H・ロレンス、エリザベス・ボウエン……等々。
あまり追いかけていない作家も多いので、すべてがそうだとは言い切れないが、収録作はどの作家も『らしい』作品でありながら、『代表作』と言われて思い浮かべるものではない、ややマニアック(?)なセレクトであるように思う。
サマセット・モーム『ルイーズ』、ヴァージニア・ウルフ『キュー植物園』、エリザベス・ボウエン『幽鬼の恋人』がお気に入り。 -
数学者藤原正彦は、アメリカとイギリスに留学してその国民性の差異を観察した。イギリス人が如何にアメリカ文学をけなし、アメリカ社会の先進性と巨大趣味を馬鹿にし、イギリスの暗く陰湿な気候が国民性に与える影響を論じている。世界に冠たる大英帝国、シェイクスピアをはじめとする人間臭い文学は夏目漱石を、「英文学を学びに来た私を徹頭徹尾打ちのめし」、後のノイローゼに繋がった。
ジェイムズ・ジョイスは『フィネガンズ・ウェイク』で有名であり、読もうとした。(Ⅰ/Ⅱ、柳瀬尚紀訳、河出書房新社)を就職一年目に購入したが読了できず、当然『フィネガンズ・ウェイク』(Ⅲ/Ⅳ)には散財しなかった。その著書『痛ましい事件』は読みやすく、アイルランドはダブリン出身の彼の偏執がよく分かる作品だ。主人公のジェイムズ・ダフィはダブリンにある民間銀行の出納係、毎朝電車で通勤し、正午になると決まってビール一本と葛粉入りビスケットを食す。少しでも肉体や精神の無秩序の印となるものを、嫌悪した。仲間も友人もいず、教会や信条とも無縁だった。ふとしたことから、劇場で話しかけられたエメリー・シニコウ夫人と懇意になり、彼女の前では告解室にでも居るように素直に思想や信条を打ち明けられた。「男と男のあいだの愛は、性関係があってはならないために成立せず、男と女のあいだの友情は、性関係がなければならないから成立しない」という手紙を、最後に彼女と距離を取った。そして、ある朝新聞に『痛ましい事件。エメリー・シニコウ夫人か駅で轢死』の文字を見つけた。彼女との交際を振り返りながら、私は一人ぼっちだと感じた。
他に英国作家としてはじめてノーベル文学賞を受賞したラドヤード・キップリング、『月と六ペンス』のサマーセット・モーム、『インドへの道』のE・M・フォスター、『チャタレー卿夫人の恋人』のD・H・ロレンスなどの短篇が収載されている。 -
イギリスの作家というとバージニア・ウルフやロレンスの名前だけは聞いたことがあったが読んだことはなかった。(カズオ・イシグロも)
イギリスの20世紀前半に活躍した著名作家の短編集。イギリス文学をつまんでみるといったところか。個人的には、男と女の話と精神病にまつわる話の場面が多い気がする。第一次世界大戦時の影響か、それとも元来そういうお国柄なのか(?) -
「脱走」と「単純な生活」が好き。
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270-1 小野寺健編訳 2008年12月20日
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