オルノーコ 美しい浮気女 (岩波文庫)

制作 : 土井 治 
  • 岩波書店 (1988年2月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003227114

作品紹介

英国人船長に欺かれ、奴隷として南米の地に売り飛ばされたアフリカの王子オルノーコ。主人公に黒人の奴隷をおいた初めてのイギリス小説として名高いこの『オルノーコ』の作者アフラ・ベイン(1640?‐89)は、また、英文学史上最初の女性職業作家であり、近年再評価の気運が高い。待望の本邦初訳。

オルノーコ 美しい浮気女 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『美しい浮気女』…イギリスにおいて、美しい容貌を持った浅ましい女が、その美貌をもって男を魅了し、自らの私利私欲と欲望を満たそうとしたことでその周囲を不幸にしていく。
    美しいことは罪ではない。しかし、そうした女性が持つ魔力に対する恐れや、淫らさについての危険をこの作品は説いているように感じた。

    『オルーノコ~やんごとなき奴隷』…この作品を、『美しい浮気女』のあとに読むと、面白い。
    『美しい浮気女』では、移り気で私利私欲に走る美女が描かれたが、オルーノコ~で描かれる美女イモインダは、貞節であり、自らが決めた男性のみを強く愛した。
    美しい~のほうでは女を中心に、オルーノコ~では主人公を王子オルーノコにし、その勇敢さを描いたのも対称となっている。
    そして、オルーノコでは黒人たちの持つイノセンス性を皮肉に描きつつも称賛しており、当時のイギリス社会の持つ欺瞞や低俗な精神を批判している。

    美しい浮気女にしても、オルーノコにしても、いずれも当時のイギリス社会における問題を取り上げているものであり、
    散文が一つのメディアとして利用されていることを示している。
    文学として、内容や文体はともかくとして、そうした歴史的背景を想像しながら作品を読むことが好きな人には、
    この作品を面白いと感じることができるだろう。

  • >美しい浮気女
    容姿の美しさは、人を少なからず思い上がらせる。男共は美しい女の下に跪き許しを乞う。何をかいわんやである。

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