ベーオウルフ 中世イギリス英雄叙事詩 (岩波文庫 赤275-1)

  • 岩波書店 (1990年8月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (343ページ) / ISBN・EAN: 9784003227510

みんなの感想まとめ

古英語で書かれた最古の叙事詩を現代に蘇らせた作品は、詩的な形を保ちながらも原文の情報を忠実に伝えています。北欧神話の要素が色濃く、デンマークやフィンランドを舞台にした物語は、冒険と戦いを描いています。...

感想・レビュー・書評

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  • いくつか読みましたが、こちらの訳が一番好きでした。原文の情報も全部入れながら、詩としての形を作り上げているのはすごいなぁと思います。

  • 前書きにある概略を読むに。

    第一幕。
    デンマークの王がデカい宮殿をブチ建てて連日連夜ドンチャン騒ぎ。
    それにブチギレた荒野の怪物グレンデルが宮殿を襲う。
    王が困ってると噂に聞いたベーオウルフが宮殿に泊まり込み、グレンデルの腕を引きちぎる。
    グレンデルの母親が息子の仇打ちにベーオウルフ一行を襲撃。
    ベーオウルフ、怪物の住処を強襲。

    第二幕。
    月日は流れ、王となったベーオウルフ。
    何処ぞの塚に宝があり、竜がその宝を守護していた。
    ある時、何者かが竜の目を掻い潜って宝を盗み出す。
    竜、キレる。
    竜、暴れる。
    ベーオウルフ、竜と相打ちになる。
    ベーオウルフ、立派な墓が建てられ武勇を歌われる。

    …怪物サイド全然悪く思えねえンだけど。

  • 再読。古英語で書かれた最古の叙事詩ということですが、舞台になってる、出てくる国名はデンマークやフィンランドで、英国じゃなくて北欧神話じゃないの???と素人にはちょっと謎。

    銀英伝愛読者にとってはミッターマイヤーの旗艦が確かベオウルフ。そしてトールキン愛読者にとっては後半のドラゴン退治はホビットの冒険の元ネタだろうなと思うと感慨深い。

    失われたり付け足されたりで原型をとどめていないせいもあるだろうけど、物語としては人喰い巨人退治とドラゴン退治以外に大きなエピソードはないし、肝心のベーオウルフという人物の魅力もあまり伝わってこないのがイマイチ。

  • 訳がカッコいい。文体がカッコいい。話もカッコいい。

  • デネの国フロスガール王のヘオロット館を襲う怪物グレンデル。噂を聞きつけて14人の部下と共にデネの国にやってきたベーオウルフ。夜中に襲ってくるグレンデルに対し素手での戦いを挑むベーオウルフ。腕をもぎ取りグレンデルを追い払う。グレンデルの母親である女怪の復讐。グレンデルの棲家である沼に侵入するベーオウルフ。水中での女怪との戦い。グレンデルの死体発見。首を切り落とし持ち帰る。自らの国で王になったベーオウルフ。ある貴族の従者がドラゴンから盗み出した杯。ドラゴンの復讐。ドラゴンとベーオウルフの戦い。森に逃げ込んだ部下たち。ただ一人残りベーオウルフと共に闘うウィーラーフ。ドラゴンとの戦いで力尽きるベーオウルフ。

    1996年7月23日再読

  • w

  • 厨川文夫先生訳のものを読み終えた(2013年9月16日)ので、こちらを読みます。
    2007年12月23日に読んでいますから、再読です。
    (2013年9月16日)

    厨川先生のより、読みやすい。
    (2013年9月18日)

    山手線恵比寿駅停車中に読み終えました。
    (2013年9月21日)

  • 古英語期(750-1100)における著名な英雄叙事詩,8世紀中ごろの作であると言われる.怪物グレンデルを退治し,王になった英雄のゲルマン系民族に伝わった神話である.(2010:小林茂之先生推薦)

  • 最初は読みづらかったけど、慣れてくるとすらすら読めた
    いちおう読んでみたけど、内容はあんまりおもしろく感じなかった

  • 面白みはないです。
    キャラの魅力が弱い。

  • 古英語で書かれた最古の叙事詩。
    作者や年代は不明だが、その当時、5つの方言がEnglandでは話されていたが、その中でもMerciaの方言が多数含まれていることから8c頃に制作されたという意見が強い。しかし、現在、8-10cの間で意見が分かれていて、今もなお熱い議論が交わされているらしい。

    内容は英雄ベーオウルフの怪物退治を中心に、当時の概念である騎士道?、つまり尊敬、忠誠している人が殺された場合、悲しむことよりも復讐に全精力を注ぐことが望ましいという考えが如実に現れ出ている。これは何らかの点で日本の概念である武士道と類似点があるのではないだろうか。
    また、詩の所々に、これから起こりうる惨事を暗示するかのような表現があることから、何らかのメッセージを含んだ詩であり、また続編のようなものが存在する可能性があるということがうかがえる。

    この「ベーオウルフ」は英文学を学んでる人にはもちろんのこと、英語学や英語史、社会言語学(おもしろいことに、登場人物のラテン語の名前の中において、シネクドキーが用いられている)を学んでる人にも是非読んでいただきたい。もちろん、趣味で読むのにも非常に適しているわくわくどきどき感を沸かせるような素晴らしい作品であると私は思う。とてもテンポ良く読めるので止まらない。

    ただ、古英語の叙事詩独特のリズム感が和訳版では少しだが失われるので、欲を言うなら原文で読みたいところである。また、和訳版は一般の古文を習っていない人やそれに精通していない人からすると、非常に難解な表現が多々含まれており、少し読むのに苦労する恐れがある。しかし、補足的に要約のような全体のおおまかな説明があるので、それを読むだけでも非常に楽しめると思うので是非オススメしたい作品である。

  • トールキン教授も「『ベーオウルフ−怪物と批評家」(1963)という論文を書いています。『指輪物語』、『ホビットの冒険』に影響を与えたであろう記述もたくさん。
    内容的には興味深い(ファンタジー好きなので・・・)けれど、古英語の叙事詩だけあって、ちょいと読みづらい・・・!!

  • 「ホビットの冒険」「指輪物語」の奥底にある物語。中世よりももっと昔の北欧が舞台。この物語にある竜は「ホビットの冒険」の竜のヒントとなり、英雄ベーオウルフは「ホビットの冒険」のベレグ、「指輪物語」のアラゴルンへとつながっていく。その他、様々な設定や物が、トールキン教授の手によって今へとつながり続けている。
    現在、前半が映画化され、欧米では夏にも公開とのニュースが。日本での公開を切に希望。

  • 痛快爆裂、海のをとこベオウルフの勲功。キリスト教に基づくので、勧善懲悪がしっかりしてゐる。儂ら異教徒としてはもやもやするが。
    グレンデルが腕もがれる~それを取り返しに女性が、といふのへ「渡辺綱と荊木童子」との類似性が既に指摘されてた。あー。
    「カインの末裔」に悪霊がをる。スピリチュアルな。
    水中にアイテムがあるのは、水の精霊へ金属器捧げた儀礼のアレンジかなとか。
    既にこの時点で、ドラゴンスレイヤーのパーティーに泥棒がをる。
    火を吹くドラゴンが地べたでとぐろ巻いて、といふのは五行説っぽいなとか。

  • エピソードの割合は7:3だけど怪物退治より竜退治の方が好き。

  • ベオウルフの人物像。
    Cwædon þæt he wære wyruldcyning,
    manna mildust 7 monðwærust,
    leodum liðost, 7 lofgeornost.
    彼らは語って言った、かの御方こそはこの世の君主数ある中にも、何人にも優れて柔和にして思い遣り深く、民草に対してはこよなく情深く、栄光を求むる心は類なく厚くあられた 。(3180-83)

    すなわち、戦においては負け知らずで(58)、手柄を少しも誇ろうとせず、自分の手柄を王に惜しげなく渡す(2148-51)。身内には優しく、人民の最大の保護者にして、神に運命を任せ(2736-39)、敬虔者である(2794-96)。しかしこの人物設定は当初からこのようだったのだろうか。私はそうは思わない。むしろ、作品の成立過程を考慮すると、いくつかの層に分けられると考える。まずは、北欧神話・伝説の影響が強いレイヤー。その上に、聖書から影響を受けたキャラクター性が重なっている。


  • 2011/5/13 参考図書

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