白衣の女 (上) (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1996年3月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (343ページ) / ISBN・EAN: 9784003228418

みんなの感想まとめ

物語は、登場人物たちの個性が鮮明に描かれ、まるで舞台を観ているかのような不思議な感覚をもたらします。彼らの顔が霧の中から浮かび上がり、台詞を通じて徐々に全体像が明らかになる様子は、読み手に期待感を抱か...

感想・レビュー・書評

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  • 金大生のための読書案内で展示していた図書です。
    ▼先生の推薦文はこちら
    https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=18357

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BN14064109

  • 不思議な感覚。まるで観劇しているような錯覚に陥った。舞台上に霧が立ち込め、その中にポツリポツリと登場人物たちの顔が浮かぶ。初め顔だけだった彼らは、台詞を発するごとにくっきりと全体像を現していく。それほどにひとりひとりの個性が明瞭で、かつ魅惑的なのだ。現代のミステリと比べると進展が遅いようにも感じるが、かと言って決して冗長な訳ではない。ゆっくり進展するドラマだからこその期待感。登場人物は「全体像」を現したが、果たしてそれは真の姿なのか。読み手の疑念を象徴した「舞台上の霧」はまだ晴れない。

  •  忍び寄る悪の気配に上品な怖さ(?)がひそむ、ヴィクトリア朝時代のミステリ『白衣の女』(1860)に没頭しました✧

     19世紀後半の英国では、超がつくほどの著名人だったらしい作家、ウィルキー・コリンズ☆ 彼が一大センセーションを起こしたとされる大河推理ロマンに、ついに挑戦する日が来たのです★
     古典ミステリを愛好する人にとって、『白衣の女』は必読の課題図書的存在で、私も死ぬ前に読んでおきたい作品の一つでした。

     貧しき画家ウォルター・ハートランドが荒野で出会ったのは、精神病院から逃げてきた白衣の女だった!
     衝撃的な出だしもさることながら、この不思議な女人は、ウォルターが雇われた先の令嬢ローラ・フェアリー(凄いお名前。妖精族のむすめのよう✧)と瓜二つだったのでした。
     そのフェアリー嬢が莫大な財産の相続人であることから、彼女の命を狙って、白衣の女も関わる<恐るべき策略>が動き出します……★ 窮地のヒロインを救おうと、ローラをこよなく愛する姉が、次にはやはりローラを愛するウォルターが、狡猾な敵と対決します!

     ところで、珍しく顔文字の使用を許可してください★
     100ページ読んでも進展なしΣ( ̄ロ ̄|||)

     良い意味で言うのですが、もってまわった書き方が昔の作品らしいのです。
     大袈裟な文句で飾り立てられた文体は、今時のさらっと読みやすい小説が物足りない私にとって、たまらない濃厚さ。これぞ古典の味わいです。ただし、なかなか事件が始まらず、しばし我慢大会の様相を呈しました……★

     前半戦は、優秀な頭脳と物事を見通す目を持つマリアン語る事件の行方が、いやが上にも興奮を高めます。
     当時の令嬢としては行動派と思われる、勇ましいマリアン姉さん! 絵がなく文章だけで追っていくので、大抵の人はローラよりマリアンの印象を強く持つでしょう。このような女性は一種の理想像だったのだろうと思います。姉さんカッコいい!

    続き→https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4003228421

  • 絵画教師の青年が、全身白服の女性と出会ったことをきっかけに、奇妙な運命に翻弄されることになる物語です。
    複数の人物の手記という形式の作品ですが、中盤以降の展開がもどかしくて挫折しそうになりました。(^^;
    作中の時代と現代では、価値観が異なると頭では理解していても、ヒロインの令嬢の言動には共感できませんでした。

  • 訳:中島賢二、原書名:THE WOMAN IN WHITE(Collins,Wilkie)

  • 上巻読了。古い作品みたいだし、謎の女が出てきて瓜二つでみたいな、古典にわりとあるパターンにはまっているように思うけれども、なんだかワクワクしてどんどん読めた。次は中巻。

  • 人間に対する洞察が深い。謎解きのわくわくだけでないヒューマンドラマにうたれる。

  • 「はくい」ではなく「びゃくえ」 その1

  • 続き、続き!

  • 馴染み始めるまで、ストーリー展開がまったく予想できず、でも、じわじわと何かが起こりそうな気配が漂い、結局夢中で読んでしまいます。
    ミステリーになる前の幸せなひと時が描かれています。

  • 友人であるイタリア人ペスカの紹介でリマリッジ館の主人フェアリー氏の姪であるローラ・フェアリーの絵画教師となったウォルター・ハートライト。リマリッジ館に向かう途中であった白衣の女。白衣の女の語るリマリッジ館のローラの母親との関係。ローラに恋したハートライト。ハートライトに忠告を与える姉のマリアン・ハルカム。ローラの婚約者パーシヴァル・クライド卿。ハートライトへの思いから婚約を破棄しようとするローラ。クライド卿の説得。ローラの結婚。

  • タイトル観て病院の話かと思ったら、
    全く違った。。。

    文体が観劇調(?)で「回りくどいな」と思うところもあり、
    慣れるまで時間がかかったけど、
    やっと面白くなってきた!

    紳士、淑女の作法がイマイチ掴めないところもあり、
    難解な箇所がちらほら。

  • さすが代表作だけあって、わくわくするーどうなるのかしら…

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著者プロフィール

1824年ロンドン生まれ。法律家修業を経て、20代後半から作家活動に入る。30代半ばで発表した『白衣の女』によって一躍脚光を浴び、1860年代に大流行したセンセーション小説の礎を築いた。代表作は、『白衣の女』の他、『ノー・ネーム』『月長石』などで、後者は世界最初の長篇推理小説としても有名。1889年没。

「2018年 『ヴィクトリア朝怪異譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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