船出(上) (岩波文庫)

制作 : 川西 進 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 44
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003229125

感想・レビュー・書評

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  • 他の人のレビューにあるとおり、ウルフの処女作にしてウルフ要素があれこれ入っている。ダロウェイ夫人が「二度と会わないだろう人」として冒頭に出てくる。
    主人公のレイチェルはウルフ自身ではなく「世間知らずの(矯正されるべきという批判を込めた)若い女性」なんだろうと思ったが、ウルフがこれを書いたのは33歳か。やはり24歳のレイチェルよりは年上。若い女性の恋を19世紀小説ぽく読めてリーダブルではあるが、恋の最中に死んでしまう(まさかね!)ので成長しきらずに終わってしまうのが物足りなくはある。
    相手として、高慢で醜いハーストとイケメン(らしい)ヒューウェット、前者を選んでいたらもっと面白かったのに。
    これはヒューウェットの台詞。「家の中で女性たちはいったい何をしているのか(中略)ぼくらはいつも女性について書いているー罵倒したり、からかったり、あるいは崇め奉って。しかし、女性自身から来る言葉は何もない。」「表に出るのは男の見たこと、考えたことばかり、そうだろう?(中略)血が煮えくり返らないかい?もしぼくが女なら、銃で頭を打ち抜いてやる。きみらも僕らを嘲笑っているんじゃないかい?まったくもってばかげていると思わないかい?」

  • ウルフのスタートって実はジェイン・オースティンだったのか、と。以後の作品のイメージで、もっと新しい作家だと思っていたが、このデビュー作は想像に反して古典の流れを強く汲んでいるように感じた。

  • 感想は下巻で。

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