ホーソーン短篇小説集 (岩波文庫)

著者 : ホーソーン
制作 : 坂下 昇  坂下 昇 
  • 岩波書店 (1993年7月16日発売)
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  • 本棚登録 :84
  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003230435

作品紹介

ホーソーンは『緋文字』によって一躍人気作家となるが、それに先きだつ20年間に約100篇の短篇小説を書いていた。そのうちからよく知られた『ヤング・グッドマン・ブラウン』など物語性に優れた12篇を厳選し、さらに処女作群中の重要作品『アリス・ドーンの訴え』を加えた。「永遠に生きる」作家ホーソーンの清新なアンソロジー。

ホーソーン短篇小説集 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • ボルヘスの『続審問』を読んで興味が湧いた。サリンジャーすら古典とされる今日日、1800年代に活躍した作家ともなれば、当時の社会規範に基づく価値観の相違や宗教観等、現代人にとって決して親しみやすいものではないはず。それが読まれにくい要因だと思う。
    つまり、それでも『ウェークフィールド』を読んでみたいと思わせたボルヘスが凄いということで(笑)

    さておき、本短編集、予想外に楽しめた。宗教的な色が濃いのでは(それだけでもギブの対象になり得る)という懸念も思ったほどではなく、時代を感じさせる部分も含め、ファンタジックに展開される物語の数々は、マルケスの短編集を読む楽しさと同等かもしれない。
    『白い老嬢』を読んでいて、昔読んだフォークナーのホラー短編『エミリーに薔薇を』が脳裏に甦ったのだが、案外影響受けていたりして。

    ホーソーンといえば、有名なのは『緋文字』である。これまでに三回映画化されているようだが、私は、1972年のヴィム・ヴェンンダース監督作をだいぶ前にTV視聴した(劇場未公開)。
    宗教色が強く、現代に通ずる普遍的テーマとも言い難い内容で、重いわぁとしか思わなかった。原作を読んでみたいと思わせる要素は皆無だった。
    本書を読んで、あらたに『緋文字』を読んでみたいと思ったかというとそんなことはなく(笑)、新しいアンソロジーが出版されるようなことがあれば、またそのとき会いましょうという感じだ。ボルヘスも『緋文字』より『ウェークフィールド』って言ってるしね。

    ちなみに、ググったら「日本ナサニエル・ホーソーン協会」というのがあったんだけど、細々ながらしっかり活動しているようで、何というか日本のディープな読書界をかいま見た気がした(ちょっとだけ)

  • 「ウェークフィールド」読みたさに購入。

  • あちこちで褒めちぎられていたので読んでみたが、
    今一つピンと来なかった。
    自分の頭が悪いせいか(´Д⊂ヽ

  • 一個一個が短くて隙間時間にちょうど良いです。

    ただ・・・なんだろうな。
    緋文字の時も思ったけど
    この人の作品に出てくる人は、さびしい。
    たぶん、現実の人間がこれより素晴らしいってことでは
    ないけれど、さびしい。
    孤独だとか、そういう意味じゃなくてね。
    人の心の弱さが、
    善良な愚かさが、さみしい。

    大いなる岩の顔が一番好きだけど
    やっぱり彼だってなんだかさみしい。


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