いのちの半ばに (岩波文庫 赤312-1)

  • 岩波書店 (1955年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784003231210

みんなの感想まとめ

死というテーマを中心に展開される短篇集は、著者の独特な視点と巧みなストーリーテリングが光ります。特に『アウル・クリーク橋の一事件』は、驚きの結末が印象的で、映画化されるほどの傑作と称賛されています。他...

感想・レビュー・書評

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  • 『悪魔の辞典』で有名な、アメリカの作家アンブローズ・ビアスの短篇集。収録作の『アウル・クリーク橋の一事件』は『ふくろうの河』など、タイトルを変えて何度か映画化されています。

    著者は南北戦争時に北軍に加わり、仲間を多く失った経験から、”死”に関わる短篇を多数書き上げて、1891年に『兵隊と市民の物語』を発表。これに著者自身が何度か手を入れて”兵隊の物語”15篇と”市民の物語”11篇の26篇にしたものが、現在流通しており、本作は、”兵士の物語”4篇と”市民の物語”3篇の計7篇を収録しています。

    空飛ぶ騎手
    アウル・クリーク橋の一事件
    生死不明の男
    哲人パーカー・アダスン

    人間と蛇
    ふさわしい環境
    ふさがれた窓

    どれも”死”にまつわる作品で、かつ全てにオチがあり非常に良くできた短篇でした。『空飛ぶ騎手』は、ちょっと強引な結末でしたが、この短篇集を読み進める強烈なジャブとしては上出来でしょう。驚いたのが『アウル・クリーク橋の一事件』。思わず「えっ?」と声がでるほどの衝撃。映画化されるのも納得の傑作。これだけでも読む価値ありますね。お気に入りの短篇が増えました。他に『生死不明の男』と『人間と蛇』も良かったです。

    ビアスの短篇は、創元推理文庫『生のさなかにも』や岩波文庫『ビアス短篇集』が絶版。
    光文社古典新訳文庫から『アウルクリーク橋の出来事/豹の眼』が出ているようなので、こちらは、いつか読んでみたいと思いました。

    追記:
    『アウル・クリーク橋の一事件』については、筒井康隆氏が自著『短篇小説講義-増補版』(岩波新書)のなかで「短篇小説の傑作」と述べていました。こちらはネタバレになっているので、先に読まない方がいいでしょう。

  • ゆっくり文庫でアウルクリーク橋でのできごとに衝撃を受け、購入。読んでいたら先生に面白いですかそれ、何番ですかときかれたのを思い出す。

  • 死を題材にした短編7篇。期待を込めたせいもあって面白いと思えなかった。おもちゃの蛇に恐怖して死んだ男の話はわかりやすくて印象的。再読はしないかな。

  • 死を題材にした短編集で、生々しさや怖さを感じました。

  • 「国語力をつけるにはどうすればいいか」という質問を受けることが多い。ところがこの質問をされる方は、必ずと言っていいほど、質問した瞬間にご自分で答に気づいた表情をし、私がおもむろに「読書が…」と口を開くと、「やはり…」となる。「読書」は、本当は当然の行為なのに、いつのまにか、趣味や嗜好性の一部に取り込まれ、「読書しない」という個性があるかのように語られる。あるいは、「読書したら国語の成績が上がる」かどうかで、読書という行為の価値を計ろうとする。「これを飲めば痩せる」というのは、商業主義の好む論理であって、それを読書に当てはめるのはあまりにナイーブだ。
    宿題の山、試験の嵐、部活動の疲労、といった苦難の中、どうか読書をしてほしい。その意義は、テストの成績ではなく、あなたの思考力をつくり、感性を育て、判断力を高め、想像力を大きくする。読書は、あなたの人間形成に寄与する、もっと高い次元のものだとわかってほしい。
    そして、どうしても時間のない人、読書に抵抗のある人に、「劇薬」の超短編をお薦めする。ビアスはアメリカの小説家。『悪魔の辞典』の著者としても有名。彼の短編集の中の一つ、「アウル・クリーク橋の一事件」は、わずか15ページ。かつて、作家・筒井康隆が激賞した、短編の「どうしようもない傑作」(筒井康隆『短編小説講義』岩波新書)。これを入口に、短編好きになってほしい。その先に長編も待っている。この衝撃こそが「読書」からのメッセージだ。(K) 
     
    ※ 岩波は絶版ですが、「光文社古典新訳文庫」から、『アウル・クリーク橋の出来事/豹の眼』として出ています。

    「紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉」2014年7月号より。

  • 2021年 40冊目

    短編集だがどの話も重苦しく一作読むごとに一息ついた。消費するのではなく読み手が消費される文学。

  • 実際には「死んで行く」なんてものはありゃあしないんです。

  • 密集した文字の羅列に臆してほんの少し目をそらす。その直後物語は急転直下、砂時計の最後の砂が落ちるが如くあっという間に終わりがくる。狐につままれたような、信じられない気持ちで読み返すが、やはり同じ。一編一編が事故にでも遭遇したみたいだ。

  • 自分には合わないので終了。

  • ビアス、おそるべし。

  • 20100404朝日新聞書評

  • 人生の瞬間を切り取ったような小説集。悪魔の辞典をこのあと読みました。

  • 面白くはない。感動もしない。篤学博識の本でもないのに、ひたすら感心させられる短編集。

  • ラストにはっとさせられる短編。やや思考的ですが、倒錯している所がいいです。

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