ビアス短篇集 (岩波文庫)

制作 : 大津 栄一郎  大津 栄一郎  Ambrose Bierce 
  • 岩波書店 (2000年9月14日発売)
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  • 本棚登録 :159
  • レビュー :20
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003231234

作品紹介

『悪魔の辞典』のビアスはまた、芥川竜之介が「短編小説を組み立てさせれば彼ほど鋭い技巧家は少ない」と称賛した短篇小説の名手である。北軍の義勇兵として南北戦争の激戦地で戦い続けたビアスは、この戦争で人間の生死をつぶさに眺め、人間をみつめ、社会を知った。短篇集『いのちの半ばに』他から15篇を収録。

ビアス短篇集 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ビアスといえば『悪魔の辞典』が有名だけれど、小説も実に巧い。ポーの再来だとか、芥川の元ネタだとか、頷ける。気が利いている。

    とりあえず、どの話も、ことごとく人が死ぬ。だが、それをあくまで地面に足を付けたまま書いている。皮肉に唇を歪めて死を睨めつける作者の顔がページの裏に透けて見えるようだ。持ち前のシニカルな筆致で淡々と物語を語り、最後に鮮やかに落とす。短編小説の醍醐味が存分に味わえる。
    ビアスの描く死は、単なるおとぎばなしのスパイスではない。凝ったプロットに使うための小道具ではない。読者を感動させようと意図された悲劇ではまったくない。もっと確かなもの、乾いてざらざらしているもの。鼻歌歌いながら歩いていて、ふと振り返ったら暗い路地の隙間からこっちを見ているような、なんだかそんなふうな死のかたちだ。
    南北戦争での従軍経験。ビアスは戦場で何を見たのだろうか。

  •  
    ── ビアス/大津 栄一郎・訳《ビアス短篇集 20000914 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003231236
     
    (20140121)(20141018)Bierce, Ambrose
     

  • オチが巧み。全て「死」がテーマになっている。1が、死(死後の世界)という見えないものへの思い。2は、戦場での死がリアルに描かれている。3は死をシニカルに書いている。肉親殺人など。猫の死も。「チカモーガの戦場で」「ぼくの快心の殺人」「犬油」が好き。特に「犬油」はグロテスクかつシニカルなのが好み、大人向け作品だろうな。

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  • 芥川龍之介の最高傑作『藪の中』の元ネタとなった『月明かりの道』を読めて感動。
    評論家達に絶賛された『アウル・クリーク鉄橋での出来事』も期待を裏切らない作品。
    あとはビアスの歪んだ少年時代の恨みをぶちまけるような近親殺しネタのオンパレードw

  • 挫折…(-_-;)

  • 実際に目の当たりにはしたくないようなストーリーの短編集。殺人者がたくさん出てくる。戦時下の話もある。そんなわけで、人が殺される、人が死ぬ。死屍累々……内容はそんでブラックだけれど、面白いのが多かったな、という読後感。

  • この人、すごい。そして、こわい。
    いわゆるスプラッタとかの怖さじゃなくて、運命のいたずらの怖さ、人間という生き物の怖さで、背筋がゾっとした。
    どれもオチが凄い。

  • 今読んでる最中だか、とても皮肉てきでおもしろい。「アウルクリーク鉄橋での出来事」を原作とした映画もあるが映像は汚いらしい(´・_・`)

  • これ以上うまい短編小説を読んだことがない。「ぼくの快心の殺人」が好き。

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