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Amazon.co.jp ・本 (174ページ) / ISBN・EAN: 9784003231517
感想・レビュー・書評
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何でもっと早く読まなかったのか…名作名作!
南国で育ったバックが突如アラスカの氷原に連れていかれ、そり引きの労働を強いられる。寒さと飢えの過酷な環境で同業者(犬)とともに生活する中で、野生に目覚めていく物語。
喜悦とは、最も生気に満ちているときに訪れるものでありながら、同時に生きていることを忘れさせもする。という部分がまさに野生に目覚めようとしている瞬間で印象に残っている。
心情の氷原…あ、表現が秀逸で、しばらく余韻に浸る。
2022.12.5読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子ども向け映画の原作にもなっているし、動物ものなので癒されるだろうと思ってを読み始めたら、犬版の蟹工船みたいな世界観にびっくり。
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読んだのは岩田欣三の訳。面白い!
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この本の主人公は犬。
知的で強靭で、まるで人間のような彼が
厳しい環境の中で徐々に変わっていく姿が描かれています。
読んでいると、犬ぞりの犬たちの世界に引きずり込まれていく。
初読は中学生の頃。
ロマンがあって好きな本です。 -
↓貸出状況確認はこちら↓
https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00087102 -
犬目線で書かれた小説と聞き、興味を持って読んでみました。思っていた以上にハードな世界。リアリティがあり、またドラマチックで面白かったです。
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アメリカ文学の傑作。1匹の飼い慣らされた犬が自分の奥深くにある野生の部分を呼び起こして、野生化していく様子が緻密に描かれていてよかった。
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さいこう
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新書文庫
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セントバーナードとシェパードと混血犬、バックの物語です。過酷な環境でのバックの適応力の高さと、荒々しい自然描写が印象的な作品でした。
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アメリカの代表的な旅行小説の一つ。
作者の犬好きと自然賛美、人間の文明批判が垣間みれる一冊。 -
おおかみこどもの あめとゆき
を思い出しました。 -
知性が足りなくて、深読みする読書がどうしても出来ないのですが。最後のシーンが綺麗だなと思いました。
ちょっと今になっておおかみこどもを思い出したり。 -
小説をひとつ。私が高校時代に興奮しつつ一息で読みきった作品です。ジャック・ロンドンは、19世紀末~20世紀初頭のアメリカの作家で、短い生涯を旅と冒険に費やしながら厖大な作品を残しました。
裕福な邸宅で、セントバーナード種の父(大きな体躯)とコリー種の母(聡明な知能)の混血として生まれた犬バックは、突然さらわれ、アラスカのエスキモー犬たちと橇を曳く労働を強いられることになります。その後の叙述は、シェイクスピア悲劇の壮大さを備えています。その中で私が新入生の皆さんに贈りたいのは、バックがソーントンという人間と金鉱探しの探検に出かける一節です。
「ジョン・ソーントンは人間にも自然にも頼らなかった。彼は荒野を恐れなかった。一握りの塩と一挺のライフル銃を持って荒野に分け入り、気の向いた所で、何日でも生活をすることができた。インディアンの流儀で、少しもあせらず、旅を続けながら、途中で獲物をしとめた。獲物が見つからなくとも、やはりインディアンの流儀で、いつかは獲物にぶつかることを確信して旅を続けて行った。だから、この東部への大旅行においても、野にいるままの獲物が食事の献立表であり、弾薬と道具類が主要な橇の荷をなし、予定の日割りははてしのない未来にのびていた。」(p.105)
[塩見図書館長] -
4.28読了。
飼い犬の知性と太古の野生を併せ持つバックが、お屋敷から盗まれてアラスカに連れていかれ、犬橇の仕事をし、たくましく荒々しい本能を取り戻して行く話。
とぐろを巻くような、雄大な生命感と、生きることの切なさにみちた物語だ。
お前は犬の気持ちがわかるのかー、といいたくなるほど、真に迫っていて、圧倒的。作者のアラスカ体験が反映しているそうな。 -
犬はどのようにして子孫を野生を目覚めさせ、それを継承してきたのか。
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19世紀末のアラスカ〜カナダを舞台に、都会の犬がゴールド・ラッシュに駆り出される。主人公のバックがたくましく成長していきます。
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野生の荒々しい暴力は人間の機械的な暴力と何が違う?
飼育犬を解放することは奴隷を解放することと何が違う? -
白い牙で名高いジャックロンドンの描く犬の数奇な運命。古い新潮文庫版が手元にはある。
著者プロフィール
ジャック・ロンドンの作品
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