大地 2 (岩波文庫 赤320-2)

  • 岩波書店 (1997年2月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (394ページ) / ISBN・EAN: 9784003232026

みんなの感想まとめ

物語は、王龍の死後、彼の息子たちがそれぞれの選択を迫られる時代に移ります。特に三男の王虎が中心となり、軍人としての地位を築く過程が描かれています。彼は堕落した老将軍に見切りをつけ、独自の勢力を育てる姿...

感想・レビュー・書評

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  • 王龍が亡くなり、物語は彼の息子たちの時代になりました。
    3人の息子たちは、王龍の言いつけに背き、それぞれの理由で土地を手放していきます。長男は放蕩に、次男は強欲に、そして三男の王虎は、軍隊を率いて地位を築こうとします。
    物語のメインは王虎でしたが、堕落した老将軍を見限り、独自の勢力を育てていく様子は、なんだか三国志を読んでいるようでした。

  • 1巻で主人公だった王龍の息子たちの話。主に三男で軍人になった王虎の登場が多い。あらすじを読んでないのでこの話の行き着くところがどこなのか今だにわからないが、とにかく続きは気になるので3巻も読むことにする。

  • 王龍の息子、王虎の物語。父親と違う道をあゆみ、軍閥へ成り上がっていく様は読んでいて気持ちが良かった。民衆や部下への思いやりもあるし、基本的に正しいのに癇癪を起こすとそれを忘れがちなのが玉に瑕だなぁと。
    そしてやはり、息子への関わりを見てると自分が子供の頃の言いたいことを言えなかったことは忘れている様子。
    1つ疑問なのがきちんと報酬も貰って休みがあっても戦争の後は略奪しないと気が済まないということ。お金があるなら買えばいいのになーと思ったり。

  • 第二巻は、王龍(ワンルン)の3人息子たちの物語だ。

    王龍の死後、3人の息子たちで遺産を分配し、それぞれの生き方が如実に描かれる。
    それはとても、現実的でいかにも納得させられる人間のありさまだ。
    王龍はただの百姓から大地主にまで成り上がったドラマチックな人生を送ったが、地主になっても貧乏や農民の生き方が残っていた。
    だけど、お金持ちになってから生まれた息子たちは親とは全く違った考えを持って育つものだな、と改めて感じる。

    長男は、放蕩な生活を送り、贅沢な衣類や食事の限りを尽くし、地主の仕事もろくにやらない生活。
    二男は、青年時代に商人の家に奉仕し、才気ある商人へとなるが、いつも利益のことばかりを考えているほかに味気のない生活。
    三男は実家を飛び出し、地方の軍閥の一将軍のもとで軍人として出世し、その後自分が国を治める野心を抱いて反乱をおこし、一地方を支配する将軍にまで成り上がっている。

    どの息子たちを見ても、決して幸せとはいえないような生活だ。
    だけど、人間が持つ欲望を、やや極端ではあるが、体現したような三者の生き方は、反面教師とも見えてくる。
     
    長男の王一が老年となったころ、自分の長男がいかにも金持ちの息子らしく流行のデザインの絹の服を着、身だしなみばかりに気を使い、これといった仕事や打ち込むこともなく漫然として過ごしている様子を見て、ふと「正気」に返る場面が印象的だ。
    昔の自分を見ているようだったのだろう。そして、今自分はなんの生き甲斐もなくただ、ぶくぶくと肥って、女遊びをするか、美味しいものを食べる位しか能がない。これで今自分は本当に幸せなのだろうか?と初めて自問する。
    親の遺産だけで贅沢な暮しを送り、自分では何の苦労も仕事もしない。ただ浪費するだけの生活だ。
    長男には何かさせなければならない、甘やかしているだけでは駄目だ。とやっと気づいて長男に自分の思いを話してみるものの、時すでに遅し。
    放蕩生活に慣れきった長男は、今更苦労して何かを成し遂げようという気力を失ってしまっていたのだ。
    父親の王一は一瞬、息子の将来を真剣に考える、という初めて父親らしい態度をとるのだが、その情熱も、また、息子のやる気のなさと、自分の怠慢ですぐに流れ去ってしまうのだ。

    惜しい!と痛感した。
    人生、ふと何かに気づく時、変わるチャンスが訪れる時があると思う。
    その一瞬の心を自分でちゃんと捉えることが大切だと再認識させられた。

  • 王龍の三男、王虎を中心に描かれた話。
    時代が変わり王家も豊かになるが王龍、阿蘭の精神はどこに受け継がれたのだろうかと思わざるを得ない。
    結局、子供は親とは思うほどつながりが強いわけではないと感じる。

  • 王龍の息子たちに物語の舞台は受け継がれる。「土地」をキーワードにしながらも、時代背景は、戦時へ。切り売りされる土地。同時に前に進む戦の空気。既に大きくなり過ぎた王龍の一家。さて、続編はどうなるのか。

  • 土により大地によって産をなした王龍一家だが、
    息子たちに代になり、彼らの心は土を離れてしまう。
    それぞれの欲と野心に押し流されてゆく三人。
    次第に退廃を深める彼らと呼応するかのように、
    社会もまた新時代の前の闇と混沌の中にある。
    (全四巻)(Amazon商品説明より)

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    第2巻の内容は、王龍の息子たちの物語。
    王龍は3人の息子に恵まれます。
    長男は地主に。
    次男は商人に。
    そして、大地に根付くものとして土で働く男にしたかった三男は、
    王龍と大喧嘩して家を出てしまいます。

    そしてこの巻では、王龍が死に、少しずつその大地が削られ、
    長男と次男はそれぞれの方法で資産家となり、三男は南の地で軍人となります。

    この長男がまた。
    二代目っぷりを発揮してて面白いです。
    (全国の二代目さんごめんなさい!)

    次男はちゃっかりしてしっかりと資産を稼ぎます。
    金持ちほど倹約家と言いますが、この次男がまさにそう!
    嫁選びも見栄えや家柄など気にせず、
    しっかりとやりくりしてくれそうな人を選んで大正解。

    そして焦点は軍人となった三男の生活に。
    三男は軍人として出世し、王虎(ワンフー)と呼ばれるようになります。
    長男は王一(ワンイー)、次男は王二(ワンアール)と、
    適当?に数字で呼ばれているので、この三男は息子たちの中でも
    重要人物なんだなーと言うことが分かりますね^^

    で、王虎ですが。
    王一と王二の息子をそれぞれ一人ずつ預けられます。
    王虎が強い権力者になったら...と言う野望と、
    息子を男らしく強く育てたいと言う気持ちから...

    ですが、王一は優雅な生活が好きで...
    息子もそれから逃れられず、
    軍人の生活がつらくて自殺してしまいます...

    王二の息子はその後も王虎の唯一の身内として、そこそこ活躍します(笑

    王龍から始まる一大サーガであるゆえか、家族に関係しないことはあまり詳細は書かれません。
    なのでこの時代に確かにあったはずの革命や不平等条約や戦争については曖昧模糊なまま。
    王虎が軍人になったから時代背景もっと出てくるかな~と思ったんですが。

    孫文だの蒋介石だの毛沢東だの、
    ラストエンペラーだの西太后だのも、もちろん出てきません(´・ω・`)

    そこら辺はちょっと残念ではあるのですが...
    これが真実の当時の人民の生活であり姿なのだろうと。

    晩年に妾となった梨花(リホワ)のその後も楽しみです。
    意外と王虎と結ばれたり...するのかしないのか...

    待て次号、ですね(笑。

  • 親が思うようには育たないものだ。

  •  第Ⅰ部からの、伏線が張られているところがすごい。ワンピースみたく。

  • 王龍の三男、王虎の物語。激しさと孤独。

  • 大地(1)に記載

  • 王龍(ワンルン)の息子はそれぞれ大地を離れ
    大地主の王、商人の王、軍人の王虎(ワンフー)へとそれぞれの人生を歩んでいく。

  • よい

  • ○2008/05/12 
    読み終わった後の重量感がすごい。読んでる最中は単語などに悩まされることもなくすらっと進めた。
    まさか三男にこんなにスポットが当たると思ってなかったのでびっくりした。出始めに衝撃があっただけに、父親と同じように女に翻弄されてしまう繰り返しに驚いた。王(ワン)家は女運に恵まれないな…。
    長男次男もさておき、このあと梨花(リホウ)たちがどうなるのかが気になる。
    頭を除いてスピードが全く落ちなかったことに自分でもびっくり。ここで折り返しとなると、後はどう転んでいくのか…。

  • いっきに読めないが。

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著者プロフィール

1931年横浜生まれ。翻訳家・横浜市立大学名誉教授。おもな訳書に、ドラブル『碾臼』、ロレンス『息子と恋人』、ブルックナー『秋のホテル』、『オーウェル評論集』など多数。2018年没。

「2022年 『インドへの道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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