大地 (2) (岩波文庫)

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レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003232026

感想・レビュー・書評

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  • 王龍の息子たちに物語の舞台は受け継がれる。「土地」をキーワードにしながらも、時代背景は、戦時へ。切り売りされる土地。同時に前に進む戦の空気。既に大きくなり過ぎた王龍の一家。さて、続編はどうなるのか。

  • 土により大地によって産をなした王龍一家だが、
    息子たちに代になり、彼らの心は土を離れてしまう。
    それぞれの欲と野心に押し流されてゆく三人。
    次第に退廃を深める彼らと呼応するかのように、
    社会もまた新時代の前の闇と混沌の中にある。
    (全四巻)(Amazon商品説明より)

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    第2巻の内容は、王龍の息子たちの物語。
    王龍は3人の息子に恵まれます。
    長男は地主に。
    次男は商人に。
    そして、大地に根付くものとして土で働く男にしたかった三男は、
    王龍と大喧嘩して家を出てしまいます。

    そしてこの巻では、王龍が死に、少しずつその大地が削られ、
    長男と次男はそれぞれの方法で資産家となり、三男は南の地で軍人となります。

    この長男がまた。
    二代目っぷりを発揮してて面白いです。
    (全国の二代目さんごめんなさい!)

    次男はちゃっかりしてしっかりと資産を稼ぎます。
    金持ちほど倹約家と言いますが、この次男がまさにそう!
    嫁選びも見栄えや家柄など気にせず、
    しっかりとやりくりしてくれそうな人を選んで大正解。

    そして焦点は軍人となった三男の生活に。
    三男は軍人として出世し、王虎(ワンフー)と呼ばれるようになります。
    長男は王一(ワンイー)、次男は王二(ワンアール)と、
    適当?に数字で呼ばれているので、この三男は息子たちの中でも
    重要人物なんだなーと言うことが分かりますね^^

    で、王虎ですが。
    王一と王二の息子をそれぞれ一人ずつ預けられます。
    王虎が強い権力者になったら...と言う野望と、
    息子を男らしく強く育てたいと言う気持ちから...

    ですが、王一は優雅な生活が好きで...
    息子もそれから逃れられず、
    軍人の生活がつらくて自殺してしまいます...

    王二の息子はその後も王虎の唯一の身内として、そこそこ活躍します(笑

    王龍から始まる一大サーガであるゆえか、家族に関係しないことはあまり詳細は書かれません。
    なのでこの時代に確かにあったはずの革命や不平等条約や戦争については曖昧模糊なまま。
    王虎が軍人になったから時代背景もっと出てくるかな~と思ったんですが。

    孫文だの蒋介石だの毛沢東だの、
    ラストエンペラーだの西太后だのも、もちろん出てきません(´・ω・`)

    そこら辺はちょっと残念ではあるのですが...
    これが真実の当時の人民の生活であり姿なのだろうと。

    晩年に妾となった梨花(リホワ)のその後も楽しみです。
    意外と王虎と結ばれたり...するのかしないのか...

    待て次号、ですね(笑。

  • 親が思うようには育たないものだ。

  •  第Ⅰ部からの、伏線が張られているところがすごい。ワンピースみたく。

  • 王龍の三男、王虎の物語。激しさと孤独。

  • 大地(1)に記載

  • 王龍(ワンルン)の息子はそれぞれ大地を離れ
    大地主の王、商人の王、軍人の王虎(ワンフー)へとそれぞれの人生を歩んでいく。

  • よい

  • ○2008/05/12 
    読み終わった後の重量感がすごい。読んでる最中は単語などに悩まされることもなくすらっと進めた。
    まさか三男にこんなにスポットが当たると思ってなかったのでびっくりした。出始めに衝撃があっただけに、父親と同じように女に翻弄されてしまう繰り返しに驚いた。王(ワン)家は女運に恵まれないな…。
    長男次男もさておき、このあと梨花(リホウ)たちがどうなるのかが気になる。
    頭を除いてスピードが全く落ちなかったことに自分でもびっくり。ここで折り返しとなると、後はどう転んでいくのか…。

  • いっきに読めないが。

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著者プロフィール

中国の人々を同胞とし、その文化を紹介、中華人民共和国がいずれ世界の大国となると予見した先駆けの人。生後三か月で宣教師だった両親と中国に渡り42歳まで過ごす。コーネル大学より英語学で修士号を取得。1917年に農業経済学者と結婚、南京の北西の寒村に暮らした経験をもとに1931年に『大地』を著す。1932年にピューリッツア賞、1938年にノーベル文学賞を受賞。1934年、日中戦争の暗雲が垂れ込めると米国に永住帰国。以後、執筆活動に専念し、平和への発言、人種的差別待遇撤廃、社会的な貧困撲滅のための論陣を張った。1941年にアメリカ人、アジア人の相互理解を目的とする東西協会、1949年に国際的養子縁組斡旋機関ウェルカム・ハウス、1964年に養子を生国に留めて保護育成することを目的とするパール・バック財団を設立。1973年、米国バーモント州で80歳の生涯を閉じる。

「2019年 『終わりなき探求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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