寓話 下 (岩波文庫 赤 323-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003232323

作品紹介・あらすじ

第二次世界大戦の衝撃を一つの決定的な契機として、作者は無意味な大量殺人としての「戦争」を現代の世界状況および構造そのものを深く象徴するものとして捉え、そのメカニズムを徹底的にあばき、その根源の地点から人間存在の意味と可能性を未来に向かって把捉しなおそうとする雄勁な文学的企てをここに結実させた。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争とは人が自我を持ち、火を手に入れた時からの宿命なのかもしれない。
    火を操れると思いながらその火に操られるという二律背反。
    それを分かっていてもなおその火に魅了されてしまう。

    作者はその哀しみと、その呪縛から逃れ得ようとする尊厳を寓話という夢想で示現しようとしたのでは…?

    この作品を訳し得た訳者にも敬意を表したいと思います。

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著者プロフィール

1897年アメリカ生まれ。南部の架空の町を舞台にした作品を多く生み出す。著書に『八月の光』『響きと怒り』『アブサロム、アブサロム!』など多数。1950年ノーベル文学賞受賞。1962年没。

「2022年 『ポータブル・フォークナー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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