怒りのぶどう 下 (岩波文庫 赤 327-3)

制作 : 大橋 健三郎 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 37
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003232736

感想・レビュー・書評

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  • ああ…見事。
    上中巻の疾走感を失わないまま、最後の荘厳なラストシーンまで連れて行ってくれた。
    この巻でも報われない苦闘が続くが、作者の、彼らと共にありたいという願いと人の強さと温かさへの信頼が言葉から滲み出ていて、こちらが心強さを与えられる作品だった。
    私、この作品、これから何度も何度も読もう。
    訳もとても良かった。

  • 文学的にも優れているのだろうが(文学オンチなので正直よく分からないけど)、理系的な視点(気候学、地理学)から見ても、なかなかよく書けていると思う。解説を読むと、作者スタインベックは相当綿密な現地取材をした上で書いたようだ。

  • [配架場所]2F展示 [請求記号]B-933/14/3 [資料番号]2006107100

  • 国営キャンプで過ごす短い平穏から再び放浪の身の上になり、もがくジョード一家の姿を描く下巻。

    行方不明だったケイシーがトムと再会したのも束の間、ケイシーは「アカ」として殺されてしまう。それがきっかけでトムは再び追われる身になり、家族を離れる。

    一方、おっかぁを始めとする残りの一家は、生きるために放浪を続けることを余儀なくされる。

    最後のロザシャーンが中年男に母乳を与えるシーンは印象的でした。人は追い詰められてもここまで他人にできるのか、と。

    以下は本筋とは関係ないですが。
    ・ジョード一家は結構車で動物を引き殺す、という行為をしています。現在のアメリカとは全く違う価値観と行動なので、これは結構インパクトに残ります。

    ・ロザシャーンの出産は結局死産だったのですが、本人も家族もこれについてはあまり悲壮感もないような感じなので、彼らは「人間はいつでも死ぬことがありうる」という現在では薄くなっている価値観を常に持っているのかな、という感想を持ちました。

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