ブラック・ボーイ―ある幼少期の記録〈上〉 (岩波文庫)

制作 : Richard Wright  野崎 孝 
  • 岩波書店
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003232811

感想・レビュー・書評

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  •  黒人作家の作品を初めて読んだ。リチャード・ライトの自伝的小説で「ある幼少期の記録」というように、彼の生まれた南部を脱出するまでのことが描かれている。

     世界中で虐げられている人々は、ユダヤ民族や、奴隷として連れてこられたアフリカ系黒人、朝鮮半島での両班(ヤンバン)に虐げられた賤民が思い浮かぶ。

     そんな中でもいわゆる黒人と言われる人々の文学には触れたことがなかった。今回この「ブラック・ボーイ」でアメリカの、それもアメリカ南部の独特な黒人に対する白人の接し方、アメリカ社会における黒人のおかれた立場を垣間見る思いがした。いろんな本やドラマ、映画で知っているつもりだったのに、読んでいてあらためて衝撃を受けた。それはやはり作家ライト本人が黒人であり、その人生の一部を落ち着いて赤裸々に語っているからだろう。

     翻訳は野崎孝氏だ。「グレート・ギャッツビー」などアメリカ文学を多数手掛けている。とても読み易いと思えたのも、氏の翻訳が良かったからなのかもしれない。

  • 読みやすかった!約100年前の黒人少年が体験する人種差別とか偏見とかプライドとか学校生活とか宗教とか親戚関係とか。

  • 岩波文庫(赤) 080/I
    資料ID 20102004742

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著者プロフィール

1908年、米ミシシッピー州の田舎に生まれ、1960年に仏パリで死去。日本にも多くのファンを持つ、世界的に有名な黒人作家。訳された著作に『アメリカの息子』(橋本福夫、ハヤカワ文庫、1972)『アウトサイダー』(橋本福夫、新潮社、1972)『アメリカの飢え』(高橋正雄、講談社、1978)『アンクル・トムの子供たち』(皆河宗一、新潮社、1955、皆河宗一訳、晶文社、今日の文学、1970)『ひでえぜ今日は!』(古川博巳・絹笠清二訳、彩流社、2000)『異教のスペイン』(石塚秀雄訳、彩流社、2002)『失楽の孤独』(橋本福夫訳、新潮社、新鋭海外文学叢書 、1955)『白人よ聞け』(海保眞夫・鈴木主税訳、小川出版、1969)『八人の男』(赤松光雄・田島恒雄訳、晶文社、今日の文学5、1969)『ブラックボーイ -ある幼年期の記録』(野崎孝、岩波文庫)『続ブラック・ボーイ』(北村崇郎訳、研究社出版、1976)がある。

「2007年 『HAIKU(俳句) この別世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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