風と共に去りぬ 2 (岩波文庫 赤342-2)

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  • 岩波書店 (2015年6月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784003234228

みんなの感想まとめ

物語は、主人公スカーレットの成長と南北戦争の影響を描き出しています。彼女は若さゆえの衝動的な性格を持ちながら、内面的には葛藤や成長を遂げています。表面的には「レディ」を演じつつも、心の中には激しい感情...

感想・レビュー・書評

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  • 「スカーレット」という人物を、この話を知らなくてもご存知の方が多いと思う。
    彼女の若さゆえの荒々しさ、我の強さ、衝動的な面。そしてその自分に対する謎の自信。逆に言えば自分にとても正直。素直。何故か魅力的で強く惹かれてしまう人。
    でもこの巻のスカーレットは、心の中には嵐のごとく激しい言葉が渦巻いているのに、表面上はいわゆる当時でいう「レディ」を演じている。意外に空気を読んでる。あ、そうか、1巻より成長しているのか。

    しかしこの強烈なスカーレットが出ているにも拘らず、この本と切っても切り離せない「南北戦争」の裏にある当時の事情の方がとても気になってしまった。巻末解説などで、当時の詳しいアメリカ事情が書かれている。リアルな「歴史」を知って、リアルな「現在」を知る。

    いや〜私、何にも知らなかったんだなあ...。そういえば確か世界史選択だったのに。若い時に読みたかったな。いやこれは、今いい大人になったからこそ、こんなに響くのかしら...。

    原作を読むって大事だな。
    映画だけ観てたら「わーすごい映画!すごい話!」で終わってたかもしれない。そこにこんなに深い背景があったことも、セリフの一言一言の裏にこんな思いがあったことも、名前一つ呼び方一つにも大きな意味があったことも知らずに。
    久々に長ーーーく眠ってた脳細胞がピキピキって動いた感じ。やっぱり本すごいな。

  • 1巻に続いてとっても面白かったです。南北戦争で、南部の人たちがどのように感じていたのかよくわかりました。でも感情に流されず、この戦争がどうなるのかよくわかっていたのはレット・バトラーとアシュリーでした。冷静に世の中の情勢を見ていたんですね。周りが見えず自分たちは勝つ!と熱狂する姿は、日本の戦前と重なります。同じ国なのに2つに分かれて戦うなんて、なんて悲しい歴史でしょうか。

    この巻のスカーレットは、一言で言えば猛女です。この世の中には自分しかいない。私を傷つけるものは許さない。私が欲しいものはどんな手段でも手に入れる。誰かを好きになったら「私が愛している」という気持ちが全てですから、相手の気持ちなんて考えない。自分に正直とも言えますが、まだ10代とはいえあまりにも幼稚で愛がありません。私のまわりの優しい人ってみんな悲しい経験をしています。悲しみや苦しみって優しさの、愛の元なんです。スカーレットにとって悲しみや苦しみは敗北でしかなかったのかな。影を拒絶して、人生の光だけを追いかけるスカーレットが、とても痛々しく感じた2巻でした。

  • 戦争が激しくなり、風と共に去りぬ⑴とは人々の暮らしが大きく変わっていました。
    レディも豪華なドレスや帽子より勝利を望むようになり、南部の暮らしの大きな変化が描かれていました。
    スカーレットの情熱には今回も圧倒されました。素晴らしいレディだと私は思いました。

  • スカーレットとレッド・バトラーの掛け合いが面白かった。

  • 前巻に引き続き、後書きや注釈が良い。マミーを固有名詞と捉えて読んでいたが、偶然黒人乳母の名前がマミーであったのではなく、普通名詞をあたかも固有名詞のように、「もの」のように扱っている当時の黒人に対する向き合い方が滲み出ていることに気づけなかった。アマルガメーションについてあえて触れていないのは、物語の本筋ではなかったからなのか、触れたくなかったからなのかはわからない。

    レット・バトラーが南部の人々を常に馬鹿にしたような振る舞いは、既に南北戦争の結末を知っている我々にとっては単にムカつく男だとは捉えにくい。むしろ、先見の明があるという魅力を感じてしまうので、彼を無意識に高く評価してしまう。

    スカーレットは、メラニーを頭の悪いお人好しみたいな風にとらえ、冷たく接するが、メラニーを嫌いになれる読者がどれくらいいるのかシンプルに気になる。『虚栄の市』のアミーリアのようだと言ってどれくらいの人に伝わるのかわからないが、私はこのタイプの登場人物に弱い。

  • 自分の子どもをまったく愛せず、夫が亡くなっても少しも悼むことのないスカーレットがすごいなと思う。まだまだ遊びたい、ちやほやされたいという虚栄心の強さが際立っており、そもそもなぜ結婚したのだろう、と普通に疑問に思ってしまった。
    それもスカーレットの良さなのか。

    また、この巻では南北戦争の犠牲の大きさも描かれている。アシュリーやレットは南部の敗北を感じ取っているが、残された人々は南部が勝つと信じ続けている。この対比に、戦争の恐ろしさを感じた。前線にいる兵士たちは、日々の戦いの中で戦況を肌で感じ取ることができる一方、後方に残された人々は新聞の情報を信じるしかなく、意識が方向づけられていく。
    この巻は、スカーレットの話だが、戦争そのものについても深く考えさせられる内容だった。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/686843

  • 日本の第二次世界大戦のように、敵うはずのない相手に挑戦する集団的な熱狂ぶりは恐ろしいものがあると思った。レットとアシュリーの対比はスカーレットとレットの類似性を浮かび上がらせるが、スカーレットはあくまで「レディとして」レットと同類になることを拒む。今後2人はどうなるのか。
    レットとスカーレットにはこの頃こんなに交流があったんだなと思うとレットの一途さはすごい。

  • スカーレットのアトランタでの寡婦時代、戦況の悪化まで。寡婦の描写をめぐって、女性を抑圧する慣習や制度への静かな反発が見える。一方でフェミニズム的なのだけれど、一方で女性が男性を頼り、弱さに甘んじる点などを率直に受け入れる部分もあって、分裂的な女性の感覚が浮かび上がる仕組みになっている。女性解放的であり続けるということがほとんど困難であることが直感的にわかられているし、弱さと強さを往復する視点はとても誠実。アシュリーとレットは南北戦争への考え方はほぼ同じだが、意味がないと分かっていつつ名誉のために従軍するアシュリーと、自分の信念に従って従軍せずに己の道を突き進むレット。メラニーとスカーレットの友情はまだ表面的なものでしかなく、スカーレットはただただメラニーを見下しているが、レットはメラニーの確かな美徳を既に見出している。
    2回目に読んで気付いたのだけれど、この物語のふたりの女性主人公は、ともにふたりの男性から愛されているという構造になっている。スカーレットはレットから心が欲しいと愛され、アシュリーから(気付いていないが)体が欲しいと愛されている。メラニーはアシュリーから深く心の底から愛され、レットから敬愛されている。4人の感情は微妙に揺さぶられながらも、すれ違いながら絡み合っていく。そのズレがどこまでも細かく計算されていて驚嘆する。
    ところで、小説を読むことは人生の大切な助けにはなるのだけれど、人生そのものにはなり得ない。自分の生活や体験があって、それに照らし合わせながらではないと小説を本当には味わえないのではないか、と考えるようになった。小説は自分の人生を照らして、それを点検するパワーを持っている。生活の強度が弱くなる時、小説も真には読めなくなる気がする。

  • 相変わらず、メアリーの聡明さと比較すると、スカーレットは…
    ただ、年齢を考えると仕方ないかもしれない。
    まだ、10代だもんね。

    アンナ・カレーニナを読んだ時のような苛立たしさがある。
    この後の展開に期待する。

    簡単な登場人物紹介、地図、解説、年表、注釈付き。

  • 2017.04.30

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