風と共に去りぬ(二) (岩波文庫)

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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003234228

作品紹介・あらすじ

スカーレットはチャールズの遺児と共にアトランタへ。寡婦として銃後を支える生活に辟易し、南部の"大義"に共感できず鬱屈する彼女に、封鎖破りで富を手にしたレット・バトラーが接近。開戦から二年、ゲティスバーグの戦いの後に届いたのは…。

感想・レビュー・書評

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  • 戦争が激しくなり、風と共に去りぬ⑴とは人々の暮らしが大きく変わっていました。
    レディも豪華なドレスや帽子より勝利を望むようになり、南部の暮らしの大きな変化が描かれていました。
    スカーレットの情熱には今回も圧倒されました。素晴らしいレディだと私は思いました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/686843

  • 日本の第二次世界大戦のように、敵うはずのない相手に挑戦する集団的な熱狂ぶりは恐ろしいものがあると思った。レットとアシュリーの対比はスカーレットとレットの類似性を浮かび上がらせるが、スカーレットはあくまで「レディとして」レットと同類になることを拒む。今後2人はどうなるのか。
    レットとスカーレットにはこの頃こんなに交流があったんだなと思うとレットの一途さはすごい。

  • スカーレットのアトランタでの寡婦時代、戦況の悪化まで。寡婦の描写をめぐって、女性を抑圧する慣習や制度への静かな反発が見える。一方でフェミニズム的なのだけれど、一方で女性が男性を頼り、弱さに甘んじる点などを率直に受け入れる部分もあって、分裂的な女性の感覚が浮かび上がる仕組みになっている。女性解放的であり続けるということがほとんど困難であることが直感的にわかられているし、弱さと強さを往復する視点はとても誠実。アシュリーとレットは南北戦争への考え方はほぼ同じだが、意味がないと分かっていつつ名誉のために従軍するアシュリーと、自分の信念に従って従軍せずに己の道を突き進むレット。メラニーとスカーレットの友情はまだ表面的なものでしかなく、スカーレットはただただメラニーを見下しているが、レットはメラニーの確かな美徳を既に見出している。
    2回目に読んで気付いたのだけれど、この物語のふたりの女性主人公は、ともにふたりの男性から愛されているという構造になっている。スカーレットはレットから心が欲しいと愛され、アシュリーから(気付いていないが)体が欲しいと愛されている。メラニーはアシュリーから深く心の底から愛され、レットから敬愛されている。4人の感情は微妙に揺さぶられながらも、すれ違いながら絡み合っていく。そのズレがどこまでも細かく計算されていて驚嘆する。
    ところで、小説を読むことは人生の大切な助けにはなるのだけれど、人生そのものにはなり得ない。自分の生活や体験があって、それに照らし合わせながらではないと小説を本当には味わえないのではないか、と考えるようになった。小説は自分の人生を照らして、それを点検するパワーを持っている。生活の強度が弱くなる時、小説も真には読めなくなる気がする。

  • 相変わらず、メアリーの聡明さと比較すると、スカーレットは…
    ただ、年齢を考えると仕方ないかもしれない。
    まだ、10代だもんね。

    アンナ・カレーニナを読んだ時のような苛立たしさがある。
    この後の展開に期待する。

    簡単な登場人物紹介、地図、解説、年表、注釈付き。

  • 2017.04.30

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