若きウェルテルの悩み (岩波文庫)

著者 : ゲーテ
制作 : Johann Wolfgang Von Goete  竹山 道雄 
  • 岩波書店 (1978年12月1日発売)
3.51
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  • 169レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003240519

作品紹介

親友のいいなずけロッテに対するウェルテルのひたむきな愛とその破局を描いたこの書簡体小説には、ゲーテ(1749‐1832)が味わった若き日の情感と陶酔、不安と絶望が類いまれな抒情の言葉をもって吐露されている。晩年、詩人は「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と語った。

若きウェルテルの悩み (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ウェルテルの恋とその破局を描いた書簡体小説。とにかくドラマチック、熱い。
    ウェルテルの激情は、なかなか理解しがたかった。でも、まったくの共感は出来ずとも、心の奥底にどこか共鳴するものがあった気がする。
    生身の人間がそこには描かれているからだと思う。

  • 文科系青年のウェルテル君が人妻のシャルロッテさんに恋して悩む話。全編通して、ウェルテル君からの手紙を友人になったつもりで読むという構造になっていて、ウェルテル君が愛しくなってきます。お菓子のロッテは本作のヒロインが由来らしい。

  • あらすじを簡単に言うと(正直書きたくない、心理描写が美しいから読んでほしい…でも読む必要はないのか?)
    ウェルテルさん(主人公)という人が引っ越し先で、アルベルトさんという人と婚約中のロッテさんに片思いをしてしまい、困って困ってでも大好きで、遂にはロッテさんに会うのが辛くなり申し訳なくもなり、遠く離れた別の所で暮らすことにするというのが前篇。
    後編では、別の素敵な女性を見つけるものの、様々な不愉快な出来事も起き、また上司ともうまくいかず、そこで暮らせなくなり、結局ロッテさんが忘れられず彼女のところに戻るウェルテル。でももう既にロッテはアルベルトと結婚している。
    ロッテはとうとう(遅い)ウェルテルの思いを察し始めるが、アルベルトを愛しているしどうしようもなく、ウェルテルのことを親友として考える一方なぜか他の女とは結婚させたくないような気もする(自分だけのものにしておきたいかも)とか思ってる間に、ウェルテルは様々な出来事を通じて、もうどうしようもなくなり、アルベルトから「旅行携帯用」として借りた拳銃で自殺してしまう、という話。

    これを読んだだけであると、恋しすぎて自殺に至るという展開については、あまりにも「よくある」ものであるとか、小説としてはそれでいいかもしれないが現実には死ぬわけにはいかないしね笑、とか批判が出てくるかもしれないけれど、小説として美しいだけじゃなく「片思い」「恋愛」について真摯に向き合おうとするウェルテルの姿には何かしらの共感と尊敬が生まれるはず。
    さっき読む必要はないとか書いたけれど、本気の恋愛をした経験があると自負する方には一読の価値があると思われます。

  • 何度読んでも強い印象を受けます。ナポレオン・ボナパルトも愛読していたとのことです。

    OPACへ⇒https://www.opac.lib.tmu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00833457&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • ウェルテルの親友の、そしてその許嫁ロッテに対する愛と苦悩と葛藤に塗れた一冊。

    詩人曰く
    「もし生涯に『ウェルテル』が自分の為に書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」
    と表記してあるから言うわけではないが、僕自身、このウェルテルの気持ちがわかってしまう。
    また知人曰く
    「この本は難しい」
    と言っていたが、難しいのではなく、恐らく、同意しかねるのだろう。

    中学の頃、この小説を読み思ったことは「莫迦な人だな」だった。15年経った今、似たような体験をした今、こう思う。
    「不器用な人だな」

  • ウィルヘルムにあてた書簡を通じて、
    ウェルテルが親友であるアルベルトの許嫁であるロッテに抱き
    恋心から自殺に至るまでの苦悩の日々を描いた物語。

    つまらなくはなかったのだけれど
    読み終えるまでに3度ほど挫折し
    その都度再び手に取るまで間ができてしまうため
    どうも読み進まなかった。

    全くそうとは言わずとも共感できてしまうのが
    逆に毒だったのかもしれない。

  • 1774年、ゲーテ25歳(!!!)の時の書。「もし生涯にこの書が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」とのちにゲーテが語ったような書。当時の自殺への社会的な関心の高まりも相まって、ウェルテルに扮して自殺する人が多数出たという。
    自殺したウェルテルの手紙をかき集め、それを並べることでそういう結末に至らざるを得なかったウェルテルの内面が描かれる。最後は周囲の人の証言で構成される。自身の経験と、周囲で実際に人妻に恋して自殺した人の話に取材してできた物語らしく、実際の手紙をほぼそのままウェルテルでも使ったりしているようだ。



    ファウストよりもよっぽど面白かった。

  • 有名な作品。読んでみると確かにすごい作品だった。前の話だけど、人の弱さ、繊細さがよく描けていると思う。色んな意味でとてもズシンと響くものがある作品だった。角川をベースに岩波と読み比べをしながら読んだ。全体的には角川のほうが読みやすいけど統一した雰囲気は岩波のほうがある。特に最後の詩の部分は岩波のほうが読みやすい。

  • ヴァールハイムの描写が高橋訳より好き

  • ウェルテル効果、という主に有名人の自殺に伴う自殺の連鎖を生む現象のこと、その元ネタ。

    数百年前のドイツで、こんな小説が出るのは衝撃だろうと思う。人間の感情をここまで赤裸々に吐露し、しかもそれが受け入れられたということ。

    理性でなく、人間的な自然な感情を肯定している、そんな感じがする。
    ロシア文学っぽいけども、あちらほど能力もないのに卑屈になっている様子ではなく、ある特定の人とはきちんと交流を持てている。が、表層の権威への反発など(理路整然的なものとそうでないもの)は似通っているように感じた。地下室の手記のよう。

    大学生のときに読んだが、あの時は、まさに自身があの中に居たような気がしていた。いま読むと、作中でも触れられているが、のめりこむような生活ではなく、ある程度いくつかのことを並行して行う。そのため、冷静でいられる。

    もうあのようには戻れないのだろうか。
    確かに幸せだったのかもしれない。

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