ヴィルヘルム・マイスターの修業時代〈下〉 (岩波文庫)

著者 : ゲーテ
制作 : Johann Wolfgang Goethe  山崎 章甫 
  • 岩波書店 (2000年3月16日発売)
3.88
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  • 7レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003240540

作品紹介

秘密結社"塔"の主宰者、神父から修業証書を授けられ、ヴィルヘルムの修業時代も終わりを迎える。登場人物たちの意外な関係が次々に明らかとなり、物語は結末に向かって収束してゆく。ミニヨンと竪琴弾きの哀しい運命等、理性を超えたものの余韻を残しつつ…。

ヴィルヘルム・マイスターの修業時代〈下〉 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • なんということでしょう。
    ヴィルヘルムはテレーゼに婚約を申し込んでOKになったけど、この後どうなったかは
    わからない。とにかくこのあたりは少しわかりにくいけど、ミニオンはヴィルヘルムがテレーゼに告白したショックで死亡し、男の子の方はマリエーネ(ヴィルヘルムの元恋人)の子供だったというどえらい展開になってしまった。

    それにしても彼のように青年期から壮年期までを「修業時代」として人格形成において最も重要な年代というのはよくわかる。
    ヴィルヘルムほどではないだろうけど、私も色々ありましたからね。

  • 七巻で終わっておけばよかったのに。

    八巻以降のの恋愛話はどうにもイライライライラしちゃう。
    自分が一方的にした誤解が原因で愛しい人を死に追いやったのを知って、忘れ形見の幼い息子を育てる決意をして、家庭的な理想の女性に息子の母親になって欲しいとプロポーズをした、直後に、貴族の奥様方との妄想で頭をいっぱいにするとか、ヴィルヘルム、いい加減にしろよ…。
    ミニョンが死にかけてるのに!グダグダ言わずにミニョンのところへすっ飛んでけ!!

    ゲーテ先生は、実はみんな関係者だったってのがやりたかったんですか?

    ゲーテは貴族階級出身なのかな。

  • 深く感動した。ゲーテは偉大だと作品を読むごとに思う。主人公ヴィルヘルムの人間的成長がテーマのいわゆるビルディングロマンス。理想の女性の探索、商取引、演劇、育児などとキリスト教的求道が縦横の糸になり主人公の成長を促す。メタ的な小説論の体現したものでもある。物語の構成は『ドン・キホーテ』を踏襲し、フリーメーソン、古典古代、カトリック的な聖女、『ハムレット』などが組み込まれた立体的な構造で古典主義と呼ばれるに相応しい。その意味でラストはご都合主義というよりは秩序と調和なのだと思う。

    伏線をはりラストに繋がるのはミステリーのよう。

    ヴィルヘルムは受動的で思想は語るがキホーテのように積極的に行動しない。スタンダールの『パルムの僧院』のファブリスにも繋がりそうだ。ファブリスは思想を語ってなかったと思うが。理想の女性の探索はアーサー王と円卓の騎士たちの聖杯探索の変形で、類型化された女性たちは『薔薇物語』の変形だろうか。

  • 『ヴィルヘルム・マイスター』がようやくひとまずの完結を迎える巻。結社「塔」から修業証書を渡され、ヴィルヘルムの人間形成が達成された…と感慨に浸る暇すらなく、新たな人間関係ができあがっていく。そういったストーリーを踏まえると、第8巻は余計とも言ってよいレベルの内容であるが、しかしここは『遍歴時代』に期待しつつ本の扉を閉じるべきだろう。

  • がっつりゲーテにハマるならこれ。ただ単に冒険小説として読んでも楽しいのだ。

  • 下巻に入り話の展開がガラリと変わった。率直な感想として面白くなかった。ミニヨンに焦点を当てていたので、所々で出てくる愛くるしい仕草、歌、心の変化に心踊りながら読んでいて、最期の悲劇はとても胸が苦しくなった。だが主人公の女性に対する優柔不断な所に辟易とした。久々に読んで後悔した一冊だった

  • 秘密結社“塔”の主宰者、神父から修業証書を授けられ、ヴィルヘルムの修業時代も終わりを迎える。登場人物たちの意外な関係が次々に明らかとなり、物語は結末に向かって収束してゆく。ミニヨンと竪琴弾きの哀しい運命等、理性を超えたものの余韻を残しつつ…。

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