イタリア紀行(上) (岩波文庫 赤405-9)

著者 : ゲーテ
制作 : 相良守峰 
  • 岩波書店 (1960年4月5日発売)
3.58
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  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003240595

イタリア紀行(上) (岩波文庫 赤405-9)の感想・レビュー・書評

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  • 2016.3.6 読了

  • 出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介

    ゲーテが旅したイタリア。ワイマールでの暮らしを離れ、芸術家としての自分を取り戻す。

  • 1786年9月3日、カールスバートをお忍びで出発してから、ローマからナポリに向けて出立するまでのイタリア旅行記。幼少期以来培われてきたイタリア、あるいはローマに対する憧憬によって突き動かされているかのようにゲーテはイタリアに対する思いを綴っている。もっとも、フィレンツェには「3時間」しか滞在せず、アッシジについても記述が少なめであったりと、ゲーテが憧れるイタリアは今日の人間が思い浮かべるものといささかずれているようにも思われる。滞在地の中で最も記述が割かれているのはヴェネツィアとローマであるが、ルネサンス期の絵画や寺院、古典古代の建築物や石像についての記述の他にも、道すがら見える山地の鉱物について詳しく記述したり、ローマで『イフィゲーニエ』や『タッソー』の推敲にまい進するなど、ゲーテならではの記述も多い。また、ローマ滞在中の記述では、ヴィンケルマンに思いを馳せるなど、18世紀ドイツの文化人ならではの記述も姿を見せている。この本では、イタリアの文物や風俗に対するゲーテの見解が分かると同時に、当時のドイツの知的状況についても一定の知識を得られるだろう。

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  • (1990.09.05読了)(1990.06.17購入)

    ☆関連図書(既読)
    「牧夫フランチェスコの一日」谷泰著、NHKブックス、1976.08.20
    「不思議の国イタリア」堀新助著、サイマル出版会、1985.10.
    「ヴェニス 光と影」吉行淳之介文・篠山紀信写真、新潮文庫、1990.08.25
    「世界歴史紀行 イタリア」永井清陽著、読売新聞社、1987.12.27
    「イタリア民族革命の使徒 マッツィーニ」森田鉄郎著、清水新書、1984.10.20
    「概説 イタリア史」清水廣一郎・北原敦著、有斐閣選書、1988.04.25

  • ゲーテの約2年に及ぶイタリアの旅の中からドイツからイタリアに入りローマまでの滞在記が書かれている。ワイマルの政務に嫌気がさしての単身での逃避行と古代美術を通して詩人ゲーテ己自身を試した人生を賭した旅だったそうな。芸術論が多く読みにくい所もあるが、イタリアに入国してから絡まれたり、警察の職務に遭おうが得意の弁術と知識で余裕に切り抜けるゲーテさん素敵です。夢に焦がれたローマでは前夜からのはしゃぎっぷりとローマ滞在中の踊るような文章は微笑ましくなった。訳も戦前に書かれているのに読みやすくgoodです。

  • やっぱり頭のいい人は、観察力と好奇心がすごいなあと思いました。当時のイタリアをゲーテと一緒に観て回っているみたいで楽しいです。

  •  全三冊。仕事と暗い天気が嫌になってひょいとアルプスを越えて、やりたい放題言いたい放題、それが文豪ゲーテである。するどい観察は、鉱物・植物・美術・建築・演劇・音楽・政治・経済…およそありとあらゆる方向へと向いていく。いや、それよりも何よりも、少女の描写に注意されたい。『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』のミニヨン、『詩と真実』のグレートヒェン、ゲーテの少女愛好はちょっと度を越していやしないか。あるいは、シチリアに赴いて当時ヨーロッパを席巻していたカリオストロの正体を探るべく変装して得意になる。この親爺はチョイ悪どころではなく、完全な悪漢である。加えてロリコンである、驚異的な知識人でもある。一体、彼の正体はなんだったのか、カリオストロなんぞよりもこちらのほうが知りたい。

  • 南に入った途端、大興奮のゲーテ先生。
    見るべきところは見ております。

  • ゲーテの二度にわたるイタリア旅行の本。第二次滞在の下巻ではオウィディウスに始まり、オウィディウスに終わるという秀麗な本。最後のミラノの女性とのエピソードは落涙物である。
    さすがはゲーテ。
    難点としてはひたすらに長いこと。日本では一般人にはまったく知られていない芸術家達の作品群がずらずら出てくるので、ついていくのがちょいとつらいときもある。

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