イタリア紀行 中 (岩波文庫 赤406-0)

  • 岩波書店 (1960年4月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784003240601

作品紹介・あらすじ

詩聖ゲーテが『詩と真実』の続編として意図したこの旅行記において、彼はあくまで率直、自然に、真に自分の眼で見、胸で感じたことを淡々として物語り、口ずから旅の物語を聞く感じを読者に与える。作品として興趣尽きないばかりでなく、彼の生涯の一大転機をなす体験の記録としても意味深い。一八一六―二九年。

みんなの感想まとめ

イタリアの魅力を深く掘り下げた紀行文で、特にシチリアに対するゲーテの情熱が印象的です。彼はシチリアを「すべてに対する鍵」と称し、その重要性を強調しています。旅行者としての視点から、他者との関わりや経験...

感想・レビュー・書評

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  • ゲーテのイタリア旅行記の中巻ですね。
    ゲーテのイタリア旅行記の中巻は以下の通りです。
     ナポリ (1787年二月および三月)
     シチリア(1787年三月から五月まで)
     ナポリ (1787年五月から六月まで)

    イタリア旅行記は当初は『詩と真実』の続篇の作成を目指したものだったが、ゲーテの科学者としての趣向が勝って紀行文の形態を如実に著すことになる。
    ワイマルの宮廷の仕事で頓挫していた執筆活動も段々熱を帯びるようになる。代表作『タッソー』はこの時期の作品です。
    事にシチリアに対する興味は抜群で、「シチリアなしのイタリアというものは、われわれの心中に何らの表象をもつくらない。シチリアこそすべてに対する鍵があるのだ。」とゲーテに言わしめている。
    旅行に対しては「総じて各人は、自己を他のすべての人間の補足として考えるべきでありーーある旅行者に前進者があるのを知っていても、やはり私はその旅行者の言に喜んで耳を傾け、やがてさらに後継者の出てくるのを期待するであろう。そしてそのうちに運よく自身でその地方へ旅行できた場合には、私はこの後継者にも同様に親しい気持ちで接したいと思っている。」としてこの巻を結んでいる。
    さすがゲーテの言葉には趣が沈香ですね。ゲーテと共にワクワクしながら読了しました。

  • ブクログでは何故か中巻しかヒットしないので、まとめてここに。

    ここ30年もの間読みかけて中断、また読みかけて中断、だった本、2024年の課題と思い定めていまようやくナポリに入る。
    ナポリ行きたい。シチリア行きたい。ナポリを見たらローマなんてつまらないとゲーテも言っている。もうナポリと南イタリアだけでいい。
    ってなにも感想になっていないや
    シチリアでカリオストロ伯爵ことジュゼッペ・バルサモに関する調査書に目を通す機会を得る。ゲーテ、同時代人がなのだよね。この旅行当時、まだフランス革命も起こっておらず当然ナポレオンも現れていない。しかし、彼がこの旅行記をまとめたのはずっと後世になってからなのでそれまでどれだけの激動の時が流れたのだろうかとふと思う。

    メッシナの変人総督のエピソードはなんとも面白いが、牧野宣彦氏の ゲーテ「イタリア紀行を旅する」では綺麗さっぱり省かれているのは何故?

    そうそう、シチリアからの帰路、ナポリを目前にして危うく遭難しかけるというエピソードには驚いた。当時の旅はまさに命懸け。いや、つい何年か前に、部下に良いところ見せたくて、岸に寄りすぎて難破した豪華客船の船長がいたっけ。

  • ゲーテの書いた日記がベースになっていることからかもしれないが、紀行文としてはあまりおもしろくない

  • 314P

    初版発行: 1960年4月

    ゲーテ
    (1749-1832)ドイツ、フランクフルトに生れる。ライプツィヒ大学で法律を学び、弁護士を開業。1774年、ドイツ帝国最高法院で実務を見習った時の恋愛を材にとった『若きウェルテルの悩み』を発表し一躍その文名をとどろかせた。その後も精力的に詩集、戯曲、小説を発表。招聘されたワイマル公国では大公に信を得て大臣から内務長官、そして、宮廷劇場総監督として活躍した。今なお世界中の芸術家、思想家に影響を与え続ける不朽の名作『ファウスト』を1831年、着想から実に60年の歳月を費やして完成させた。翌1832年永眠。享年82。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/707941

  • ゲーテのナポリ、シチリア探訪記。ヴェスビオス山の噴火を観察し、ポンペイを訪れ、シチリアではエトナ山へ登る。詐欺師カリオストロの親族に面会するため嘘をつくゲーテ。破天荒な公女や一癖あるシチリアの老総督など個性の強い人々と出会う。
    北方と異なり、ナポリは豊かな自然に恵まれ食べ物にも困らないので人々は労なく暮らすことができるので怠惰な訳ではないのだと記す。

    大らかな人々にゲーテの心も大らかになっていく。
    「彼らを量るには、荒物屋の使う秤を用いるべきで、決して金秤などを用いてはならないのだ」

  • 前半は地質紀行としても第一級。ただ後半のローマ滞在のところは紀行というよりは思索的・抽象的な記述が多く読むのが大変だった。でもこの思索からのちにたくさんの傑作が生まれたのだろう。わたしのような凡人には、この偉大な詩人は全く理解できず。

  • 出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介

    ゲーテが旅したイタリア。ワイマールでの暮らしを離れ、芸術家としての自分を取り戻す。

  • (1990.09.11読了)(1990.09.03購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    一七八六年九月、ゲーテはワイマルでの煩瑣な生活からのがれるため、長年の憧れの土地イタリアへと、まっしぐらに駅馬車を駆り出した。この出発こそ、詩人ゲーテを完成し、ドイツ古典主義を確立させるきっかけとなるものであった。

    ☆関連図書(既読)
    「若きヴェールテルの悩み」ゲーテ著・佐藤通次訳、角川文庫、1950.08.15
    「イタリア紀行(上)」ゲーテ著・相良守峯訳、岩波文庫、1942.06.01

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