- Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003240618
感想・レビュー・書評
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ゲーテのイタリア旅行記の下巻ですね。
ゲーテのイタリア旅行記の下巻は以下の通りです。
この巻は『第二次ローマ滞在』と名を打たれています。
第二次ローマ滞在(1787年六月より1788年四月まで)月毎の記述になっています。
始まりと終わりにオヴィディウス(ローマの詩人)の詩編が引用されています。
ローマ滞在は、『古代ならびにルネサンスの建築・彫刻・絵画に心を惹かれ、また鉱物・植物・気象の観察に熱心であった。そうした中で、自己の使命が詩人であることを改めて自覚し、芸術の祖国イタリアへの別れの文を、オヴィディウスの哀歌をもって結んだのだった。』と翻訳の相良守峰さんは綴られています。
勿論、文学活動にも精力的で次々に作品を手掛けています。第二次ローマ滞在のもうひとつの魅力は、ゲーテが送った手紙が掲載されています。この時期のゲーテの想いが如実に表れていて興味深いですね。
文豪ゲーテの紀行文は文学作品としても興趣深いものですね。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/707942 -
前半は地質紀行としても第一級。ただ後半のローマ滞在のところは紀行というよりは思索的・抽象的な記述が多く読むのが大変だった。でもこの思索からのちにたくさんの傑作が生まれたのだろう。わたしのような凡人には、この偉大な詩人は全く理解できず。
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出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介
ゲーテが旅したイタリア。ワイマールでの暮らしを離れ、芸術家としての自分を取り戻す。 -
(1999.09.23読了)(1990.09.03購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
一七八六年九月、ゲーテはワイマルでの煩瑣な生活からのがれるため、長年の憧れの土地イタリアへと、まっしぐらに駅馬車を駆り出した。この出発こそ、詩人ゲーテを完成し、ドイツ古典主義を確立させるきっかけとなるものであった。
☆関連図書(既読)
「若きヴェールテルの悩み」ゲーテ著・佐藤通次訳、角川文庫、1950.08.15
「イタリア紀行(上)」ゲーテ著・相良守峯訳、岩波文庫、1942.06.01
「イタリア紀行(中)」ゲーテ著・相良守峯訳、岩波文庫、1942.06.01