ファウスト〈第二部〉 (岩波文庫)

著者 :
制作 : Goethe  相良 守峯 
  • 岩波書店
3.54
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本棚登録 : 688
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003240632

作品紹介・あらすじ

グレートヘンの悲劇からたち直ったファウストは次に美を追求することで生の意義を把握しようとして果たさず、最後に人類のため社会のための創造的活動によってはじめて自己の救済にあずかる…。

感想・レビュー・書評

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  • 新しいタイプのプロレタリア文学です。無理難題をふっかけて、納得するまで金を払わないわがままなクライアント。それに翻弄されて右往左往する個人事業主。やっと報酬がもらえると思ったら、上から目線で売り上げを搾取していくお上。メフィストフェレスカワイソスと思ったのは、私だけではないはず。

  • 一通り読み終えても、この作品が結局のところ何を言わんとしているのかよく分からなかった。

    頭で考えるだけじゃなくて、実際に行動し努力することが大切ということなのか。その行動や努力の方向が結果的に間違っていたとしても、正しいと信じて、あがいて苦しむことこそが「生」の意義。

    ファウストという人物が人間的に特別優れているとは思えない。現状に満足できず、耐えず何かを求めて飢えている人物にみえる。いろんな意味で貪欲。

    登場人物の中では、第二幕で登場するホムンクルスが好きだ。

  •  なんでや! メフィストフェレスがんばったやろ!
     と思わず拳をにぎったけれどきれいな終わりだった。
     ゲーテのメッセージをいまひとつ読み取れないというか、部分的にわかるのに全体としてなんでこうなったのか理解できないみたいにはなったけれど、劇として楽しかったからもうそれでいいや。
     訳注が気になるところを丁寧に補完してくれていて、それも楽しむためのいい材料になったと思う。

  • 結構面白かった。本筋とは関係ないが、水成論者と火成論者が登場する場面がある。ゲーテはドイツでの地質調査の経験からどちらかといえば水成論寄りだったと言われているが、もしイタリアのような火山国に生まれていたら火成論に寄っていたかもしれない。

  • 新書文庫

  • 今さらだけど

  • 33,55

  • 神話祭

  • カバー:グレートヘンの悲劇から立ち直ったファウストは次に美を追究する事で生の意義を把握しようとして果たさず、最後に人類のため社会のための創造的活動によって初めて自己の救済に預かる。脱稿した『ファウスト』第2部の原稿を前に、ゲーテは「私の今後の生活は全くの贈り物のような気がする」といってその完成の悦びを語った。

  • 最愛の女性マルガレーテを失ったファウストは、自然のなかに癒しを求め、やがて活力を取り戻し、皇帝の家臣としての道を歩み始めます。

    まず財政難に陥っている国家を、メフィストの力を借りて、借用書を大量発行することで、窮状を救います。次に皇帝の希望により神話上の絶世の美女ヘーレナーを求め、ギリシャ神話の世界へ人造生命体ホムンクルスとメフィストとともに旅立ちます。

    やがて現世に戻ってきた二人は、冒頭で窮状を救った国の経済がいよいよ破綻し、叛乱が発生している中、劣勢にある皇帝軍に援助し、勝利に導きます。その結果、ファウストは褒美として開拓のための海岸地帯の土地を得ます。

    ファウストは理想国家を築くために、自然を征服し海を埋めたて、やせた海岸地帯にアルカディアという一大都市を築き上げます。(彼は自由な土地に自由な民と共に住みたいと、理想を抱いていたのです。)

    しかし真夜中になり、灰色の女「憂い」が登場し、囁きかけた後に息を吹きかけファウストの視力を奪ってしまいます。

    メフィストと手下の悪魔が墓穴を掘る音を、民衆のたゆまぬ鋤鍬の音と勘違いし、ファウストは夢想する幸せな瞬間について「時よ、とどまれ、お前は実に美しい」と想いを抱きながら息を絶えます。

    時計の針は落ち、メフィストは賭けに勝ったからファウストの魂は自分のものだと主張しますが、ファウストの不断の努力は神の愛を勝ち得ており、自力による努力と天上の恵みの結合によりファウストは救済されます。

    彼の魂が天国に入るために、かつての恋人マルガレーテの魂が贖罪の女の一人としてあらわれ、聖母に対し天上の祈りを捧げ、永遠の神の愛の象徴としての永遠の女性がファウストの魂を導いて栄光の極みへと昇ります。

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