詩と真実 (第1部) (岩波文庫)

著者 :
制作 : 山崎 章甫 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 54
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003240694

感想・レビュー・書評

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  • ゲーテ、という名前を聞いて
    あーこれ難しいかなと思ったら…
    興味深い本でしたね。

    彼は恵まれた環境もありましたが
    その興味の塊ともいえるものが
    のちの創作の人を生み出したのだな、
    とおもいました。

    時にそこには、戦乱の影もありましたし
    はやり病(天然痘)にかかってしまい
    顔がえらいこっちゃになったこともありました。

    また、少年は様々な人と付き合いました。
    中には可憐な少女もいました。
    もっともそこには、事件の影が
    見え隠れしていたのではありますが…

    訳者の力もありますが
    恐らく原文もこのテイストだったのかな。
    だとしたら、やっぱりすごい人なんだなぁ。

  • 2015.5.11 読了

  •  ゲーテの自叙伝というもので、今までゲーテは小説・詩・戯曲しか読まなかったが、ここで初めて随筆のような物にふれることができて、初めて生でゲーテの主張を聞いたような気がする。
     この本を読んでみて、ゲーテ自身が自分を結構優秀な奴だと自負していたのがわかって面白かった。実際には自分が賢いと考えている奴は多いだろうが、ここまで本の形にされて堂々と言われると気持ちが良い。それから、五章で出てきたグレートヒェンだが、今まで読んだいろいろなゲーテの著作のあとがきなどで見かけて、ちょっと気になっていたがここでその疑問・好奇心も少しはれたような気がした。ゲーテがグレートヒェンに好感を持って、グレートヒェンと会うことを楽しみにすると言った至って当然の感情は非常に親しめた。
     この「詩と真実」を読んでみると、自分でも自叙伝を書いてみようかと言った気分になったが、自分の自叙伝を書くのはまだつらいと思う。グレートヒェンのような人が居たという過去もないから。

  • 代用として書き留められたエクリチュールとそうではないエクリチュール、後者は依然として、否定形でしか語れない。いつもそうでは『ない』のだ。そうではないと言い続けることによって、彼はレトリックそのものに絡めとられ、レトリックのプールでおぼれ死ぬ。もがいてももがいても浮上することなく。そうならないためには? すべて自分の経験として還元すること、他者のまなざしの角度と向きも付帯状況としてパラグラフの最後に書き留めておくこと。

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