ゲーテとの対話 下 (岩波文庫 赤 409-3)

制作 : 山下 肇 
  • 岩波書店 (1969年3月17日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003240939

ゲーテとの対話 下 (岩波文庫 赤 409-3)の感想・レビュー・書評

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  • これだけの詳細な記録を残したアッカーマンもすごい。

  • 図書館本。 123

  • ゲーテの言葉は尽きること知らぬ泉のように湧き出てくるのであった。「飲んだ時に本当のことが分かる」「人間というものは再び無に帰するよりほかないもの」「宗教上のことでも科学のことでも政治上のことでも私は偽らず感じた通りに表現する勇気を持っていた」「大事なことは、優れた意志を持っているかどうか、そしてそれを成就するだけの技能と忍耐力を持っているかどうか。それ以外のことはどうでもいい」

  • 文豪ゲーテの晩年に約10年身近で過ごした若き詩人エッカーマンが、ゲーテとの談話や対話を日記のように書き綴った手記。1822年9月~1832年3月を収めた、三分冊の下巻(中巻とは年月日が前後している部分あり)。
    そのテーマは、文学、芸術、科学から人生の過ごし方に及び、優れた上達論として読むことができる。
    「生まれが同時代、仕事が同業、といった身近な人から学ぶ必要はない。何世紀も不変の価値、不変の名声を保ってきた作品を持つ過去の偉大な人物にこそ学ぶことだ。・・・偉大な先人と交わりたいという欲求こそ、高度な素質のある証拠なのだ。・・・シェークスピアに学ぶのもいい。けれども、何よりもまず、古代ギリシャ人に、一にも二にもギリシャ人に学ぶべきだよ」
    「私がすすめたいのは、けっして無理をしないことだ。生産的でない日や時間にはいつでも、むしろ雑談をするなり、居眠りでもしていたほうがいいよ。そんなときにものを書いたって、後で、いやな思いをするだけだからね」
    「大事なことは、すぐれた意志をもっているかどうか、そしてそれを成就するだけの技能と忍耐力をもっているかどうかだよ」等
    ニーチェは、本書を「あるかぎりのドイツの書物の中で最良の書」と呼び、本書から無数の引用をしているという。
    200年前に生きた巨人ゲーテの言葉が生き生きと伝わってくる。

  • 中巻でゲーテが死んでしまったので、なんかテンションが続かず積読していた下巻。構成として、下巻にゲーテの最後を持ってくればよかったんじゃないの?とは思いつつも、まあとりあえず読んでみた。

    しかし、なんとなく感じるのは、良くも悪くも作者のエッカーマンはゲーテとのこの対話を後世に遺すためだけの人だったのだろうな、とは思う。それぐらいゲーテが神がかってて偉大すぎるのだろうし、エッカーマンの素直で真面目くんな態度だったり、なによりゲーテへの崇敬の深さとかからそう感じさせる。

    あと、なによりこの時代の文学や芸術に対する造詣が深ければもっと楽しめてよめたかもしれないなあ。

  •  上巻中巻下巻、数年かかってやっと読み終えた。文体が難しいというわけでもなく、内容も退屈というわけではないが、「のんびり」「こつこつ」「とぎれとぎれ」取り組んでいるうちにかなりの歳月が過ぎ去ってしまった。日記形式なので1日1日少しづつ進めていこうと思ったのだが、数行で終わる短い日もあり、十数ページにわたる日もありなかなかペースが掴みづらい。また、中巻と下巻の繋がりに少々混乱することもあった。

     とはいえ100年以上にわたって読み続けられている名作。ゲーテの言葉とエッカーマンのセンスは非常に価値あるもので、あらゆる手段を駆使して読破するべき名著である。生きてきた時代も地位も異なる文豪ゲーテの言葉が、即現状の自分に当てはまるというものではないが、その内容は人類普遍のもので「思考の型」として心得ておくべき言葉が非常に多い。

     ヴェルテル、ファウストといった名作の裏話もゲーテ本人との会話を通して聞ける。またゲーテ以外のクリエイターが手掛けた、当時流行の文学作品、演劇、思想などについてのゲーテ評もおもしろい。個人的にはヘーゲル、カントの解説はとても興味深かった。さらに個々の場面における描写もとても趣があるものが多く、著者エッカーマンをはじめとした来客がゲーテ宅に訪れ、互いに会話を交わすという様子は当時の雰囲気がよく伝わってくる。超大作映画化もありなのでないかとすら思う。

     当時のゲーテのポジションからすれば、保守性の強い思想のように思っていたが、むしろ革新的な考え方が目立つ。もちろん「何もかも新しく」といったような安直な考え方はみられない。物事を深く考えた人は、自ずとその思想性にバランスがとれてくるものなのだろう。本書のような形式で描かれた人物像は、本人による自伝よりもイメージが伝わりやすいように思う。

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    3.味のある人の話を聴く
    →天下の名著。最高の上達論。

  • エッカーマン以外の視点も入ってきているので、上巻中巻よりは熱狂的ではありませんが、ゲーテの人間としての素晴らしさが伝わります。

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