ヴィルヘルム・テル (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1957年9月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (218ページ) / ISBN・EAN: 9784003241035

感想・レビュー・書評

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  • 勇ましい独立モノなのかと思って読み始めたけれど、テルの葛藤や個人的な感情も描写されている。

    ヴィルヘルム・テルは、
    「おおブレネリご覧よスイッツランドを
     自由を求めて立ち上がる
     たくましいみんなの足取りよ」的スイス像の象徴かと思ったけれど、〈おおブレネリ〉の方は完全に日本オリジナル。しかし、帯にもある「封建領主の圧政に堪えかねたスイスの民衆」の独立の闘争は、戦後の左翼ナショナリズムに影響を与えていそう。
    1929年に日本で初版が出てからの、ヴィルヘルム・テル受容には大きな変化がありそう。

  • んー、なんでイマイチ人気が無いのかな。
    畳み掛けるような迫力感のあるストーリー運びと詩趣に富んだ良作に思われるのだが。

  • シラーの遺作となった戯曲。スイスの「テルの林檎の的」伝説に題材を採り、それにスイスの「独立」運動を絡める形で筋が構成されている。この作品が上演された当時人気であったのは、「自由」の旗印を掲げたものであると同時に、反ハプスブルク的言説を随所に忍ばせているからであろう。その点で、劇中の「自由」とフランス革命の「自由」を同一のものと考えるわけにはいかない。実はこの「自由」は、「古き良き法」の下での「自由」(=既得権益の保障)でしかない。こういった点に、当時のドイツの思想状況を見る思いがする。

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