- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003241073
感想・レビュー・書評
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フリードリヒ・シラーによる三十年戦争の歴史記述。第1巻と第2巻を収録。第1巻では、アウクスブルクの宗教和議以降のドイツをめぐる国際政治の状況の叙述に始まり、ベーメンとの戦争が描かれる。第2巻ではデンマーク王クリスティアン4世の介入とその失敗、ヴァレンシュタインの登場と失脚、そしてスウェーデン王グスタフ4世アドルフによる介入開始が描かれる。新教側の人物としてはグスタフ・アドルフに筆の多くが割かれているが、旧教側の人物としては、バイエルンの名将ティリーのほうが本巻ではヴァレンシュタインよりも細かく描かれているように思われる。それだけに、マグデブルクの包囲戦と破壊が悲惨なエピソードだと印象づけられる。
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ついに復刻版上巻ゲット!上下揃った!!超うれしい~!黄ばんだ昭和18年版は大事にとっておこう。
ベートーヴェンの第九合唱の歌詞を手がけた文豪による、ドイツの人口を1/3に減らした戦乱の史伝。人物中心の記述で読みやすかった、ように記憶している。 -
2007年3月11日購入
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研究上、三十年戦争を詳しく知ったほうがいいと判断し、購入。シラーの『三十年戦史』ですが、なにしろ岩波復刻版だけにあって、すべて旧字体(+旧かな)。でも読みやすい。ただ、どこまでが本当の話なのかは不明。1614〜1648年のヨーロッパで起きた戦争を学校世界史ではおおざっぱにしか教わっていないので、新鮮味たっぷり。