三十年戦史 (第2部) (岩波文庫)

著者 : シルレル
制作 : 渡辺 格司 
  • 岩波書店 (1988年5月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003241080

三十年戦史 (第2部) (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 第二部。第3巻から第5巻を収録。ティリーの死亡、リュッツェンでのグスタフ・アドルフの戦死、ヴァレンシュタインの再登板と暗殺など、主要人物たちが次々と倒れていく中で、フランスの介入などによって三十年戦争が混迷を極めていき、突如としてヴェストファーレン条約で終結する様が描かれる。第一部での叙述はグスタフ・アドルフに極めて好意的であったが、本巻では彼が「ドイツの自由」にとって危険な人物であったと評価される。さらに、ヴァレンシュタインに対する関心の強さも際立っている。シラーが公平な歴史叙述をどれほど心がけていたかを示しているが、同時に、後の『ヴァレンシュタイン』につながる部分も見受けられる。さらに、第3巻冒頭ではすぐさまグスタフ・アドルフがリュッツェンで戦死することが予告され、それからそれに至るまでの過程が詳述されるが、これは『ニーベルンゲンの歌』などにあるような英雄の死を前もって予告しておく手法の踏襲とみなしてよいだろう。そういう点で、歴史記述と叙事詩の境界規定に関わる内容を本書も持っている。

  • ベートーヴェンの第九合唱の歌詞を手がけた文豪による、ドイツの人口を1/3に減らした戦乱の史伝。人物中心の記述で読みやすかった、ように記憶している。

  • 2007年3月11日購入

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