ヘルダーリン詩集 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2002年5月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784003241134

みんなの感想まとめ

詩集には、自然と神々への深い愛情が表現されており、古代ギリシャの美しさや理想を追い求める心が詩の随所に溢れています。川村二郎による翻訳は、ヘルダーリンの素朴でありながらも深遠なポエジーを伝えており、特...

感想・レビュー・書評

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  • ヘルダーリンの詩集ですね。
    訳は、川村二郎さん。
    フリードリヒ・ヘルダーリン(1770~1843)
    近代ドイツの代表的詩人。

         「若い詩人たちに」
     愛する兄弟(はらから)よ!
       思うに我らの芸術(わざ)は
     若人にひとしく 長らく泡立ち湧き返り
     やがて美の静けさへと熟するのだ
     ひたすら心虔(つつま)しくあれ
       ギリシャびとのように!

     神々を愛し
     死すべき人の身にごやかな思いを寄せよ!
     寒気のように陶酔を憎め
       教訓と説明を拒め!
     師のきびしさを恐れるならば
     大いなる自然に助言を求めよ。

         「人生の半ば」
     黄色い梨の実を実らせ
     また野茨をいっぱいに咲かせ
     土地は湖の方に傾く。
     やさしい白鳥よ
     接吻に酔い恍け
     お前らは頭をくぐらせる
     貴くも冷ややかな水の中に。

     悲しいかな 時は冬
     どこに花を探そう
     陽の光を
     池に落ちる影を?
     壁は無言のまま
     寒々と立ち 風の中に
     風見はからからと鳴る。

     『理想と美の世界を遠望するその詩は、天上的とも言われ、どこまでも気高く、比類なく美しい。』と紹介されています。
     代表作三十九篇が収められています。
     美しい旋律に心が酔いしれますね(=゚ω゚=)

    • 村上マシュマロさん
      ひだまりトマトさん。
      今年沢山のいいね!をありがとうございました。
      今年もあと僅かですね。
      良いお年をお迎えくださいませ。
      ひだまりトマトさん。
      今年沢山のいいね!をありがとうございました。
      今年もあと僅かですね。
      良いお年をお迎えくださいませ。
      2025/12/31
    • ひだまりトマトさん
      村上マシュマロさん。
      明けましておめでとうございます♪
      こちらこそ、いつもありがとうございます。
      良い年になりますように
       ご健康とご多幸を...
      村上マシュマロさん。
      明けましておめでとうございます♪
      こちらこそ、いつもありがとうございます。
      良い年になりますように
       ご健康とご多幸をお祈りいたします
      今年もよろしくお願いいたします(=^ェ^=)
      2026/01/01
    • 村上マシュマロさん
      ひだまりトマトさん。

      あけましておめでとうございます。
      ひだまりトマトさんにとり、健康で実り多き2026年となりますように!!
      今年もいろ...
      ひだまりトマトさん。

      あけましておめでとうございます。
      ひだまりトマトさんにとり、健康で実り多き2026年となりますように!!
      今年もいろいろなジャンルのレビューを楽しみにしております♪
      今年もどうぞ宜しくお願い致します。
      2026/01/01
  • 以前に読んだ本。
    2002年5月12日第1刷

  •  このヘルダーリン(1770-1843)の詩をずいぶんとハイデッガーが気に入っていたようで、先日読んだ『「ヒューマニズム」について』(ちくま学芸文庫)でも何度も言及していたから気になってしまい、この岩波文庫の詩集を読んでみた。
     少なくとも前期の詩は平易なもので、素朴なポエジーをストレートに伝えている。自然の風光のなかに「神」の顕現を見るというテーマで繰り返し書いている。この「神」とは前期の詩では古代ギリシャの神々であるが、後期になるとそこにイエス・キリストも混入してくる。
     古代ギリシャへの憧憬がとにかく溢れかえっているが、そのような傾向を西欧の幾人もの文学者が示しているのを私はこれまでも触れ親しんできたので、特に新しさは感じなかった。
     後期というのはだいたい1800年頃からとされているようで、この時期からヘルダーリンは精神疾患(統合失調症らしい)にかかっていてだんだんひどくなっていったそうだ。
     かなり後期の詩になると、わかりやすいようで途中で「お?」となる箇所があり、どうも構成が複雑になっており、単純でストレートなポエジーとは言えなくなってくる。この後期の作品の評価が高いようだ。
     まるで文構造の異なる日本語に翻訳された詩は、ヨーロッパでも伝統的だった「韻律」の部分がすっかり失われてしまうので、もちろん、その辺を間引いて受け取る必要がある。
     それにしても、何故ハイデッガーがあんなにもヘルダーリンに突出した高評価を与えていたのか、結局今回は理解できなかった。その点は、今後ハイデッガーをさらに読んでいくうちに、本書をまた拾い読みして考えていきたいと思う。

  • ヘルダーリンと言えば、「憧れ」! *^^*

    東京育ちの人にはピンと来ないかもしれませんが、
    インターネットのなかった時代、
    地方の子どもに世界は実感しにくいものでした。
    ずっとずっと遠いところに、自分と違う人達が
    暮らしている世界がある。
    そういうことを本当に実感したのが
    ドイツ語購読で「ヒュペーリオン」に触れたときでした。
    いやあ〜我ながら、若かったなあ ^^;

    翻訳者の解題・解説が手厚いです。
    昔の角川文庫にはなかったぞ・・・

    今読むと、若者の感じる「老い」のなんと甘美なこと。


    いざ来たれ甘い眠りよ!心は多くを望みすぎる。
    しかしいつかは燃え尽きる
    休みなく夢想に耽る若さとて。
    やがて来る老いは 平和で晴れやかだ。
    −夕べの幻想 最終連−

  • 詩として線形に構成されているというよりは並列だ、というのは納得。
    憂鬱な内面と感傷、土地や自然への愛着が、壮大なギリシャのイメージと重ね合わさっていて、多重なスケールの重ねあわせ。それは大小でもあり超越性でもあり。そこからすっぽりキリスト教が抜けているような気がしなくもない。予断かな。

  • ドイツの詩人、ヘルダーリン。
    もっと観念的で固い詩なのかと思っていたら(ドイツ人なので)、自由で世界の広がりを感じる詩が多かったです。
    解説では、ドイツの詩の最高峰はゲーテ、と書かれていたので、ゲーテの詩を次は読んでみたい。

  • 自然の美と偉大さは、時間と空間を超越する
    人間は、取り残されていくだけ

  • 吉本隆明:詩の原理より
    読みたい

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