グリム童話集 1(完訳) (岩波文庫 赤 413-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003241318

感想・レビュー・書評

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  • 所々に出てくる江戸っ子口調がいちいち気になってしまってどうしても読みづらい。故に話にすんなり入り込めない。残念ながら途中でリタイア


    笑える、気にならなくなるって方もいると思うんですが私はどうしても「グリム童話」なのになんで?って思ってしまいました


    童話なだけに話自体はとてもわかりやすかったです

  • かの有名なグリム童話集。
    私たちがよく目にする話とはちょっと違う…というか残酷な表現が多い。ヘンゼルとグレーテル、ラプンツェル、シンデレラ(灰かぶり)など、主にディズニー作品で有名な話の元ネタを読めて面白い。これを読んでからディズニー作品を見ると、良い意味で脚色がすごいというか、よくこんないい作品を作れたな…と思う。
    グリム童話以外にも千夜一夜物語やロシア民話を読んだことがあるが、同じような話がいくつかあった。どこが起源かはわからないが、世界中で似たような話が広まり語り継がれているのだろう。

    本書は訳を子ども向けとしているが、正直この内容は子どもに話せるのか?と思った。笑
    そして主にドイツでの話なのに訳が日本的(殿とか着物とか出てくる)な部分もあり若干入り込みづらいところもあった。全て西洋をイメージできる訳の方が私は嬉しいな。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/707705

  • 少し読みにくかったが小さい頃に読んだグリム童話と比べると内容が残酷で、これが本来伝わってきた童話なんだと知れて面白かった。

  • 『一打ちで7匹』が面白かった。一打ちで7匹の蝿を仕留めた小さな職人が、行く先々で相手から豪傑だと勘違いされ、最後には王様になる話。

  • 2021/8/18

    序文は本当に素晴らしく、何度読み返しても感嘆する。

    「鳥が空に棲むがごとく、魚が地球をめぐる水の中に呼吸するごとく、花が大地に根をおろしているごとく、人間の児童は真理の国に生活する」

    この一文を軸に、グリム童話は真理の国に在る者が持つ「無垢の魂の発展の方向を決定する」書物だと言う。その背後には、「大自然の前に、(人間は)心をむなしくして跪座しなければならぬ」という思想がある。

    地位や名声によって階層が分かれる人間社会も、自然の前ではみな同じ。

    グリム童話には悪人や、時にグロテスクな描写、凄惨な世の常が描かれる。しかし、悪人はいつの間にか利用される哀れ者になっていたり(ラプンツェルの魔女、灰かぶりなど)、善人は悪人になったり(靴はき猫の3男など)、価値転換が何度も起きる。

    善悪とは何なんだろうか。先の通り、自然の前では善悪など実は人間が作り上げる概念でしかないのかも知れない。

    自然を神と捉えたのが宗教だとすれば、神の子イエス・キリストが悪人も寛大に見守ったことはある意味で真っ当なことだろう。

  • 童話は、日本に輸入される時点で、柔らかく改変されたりもするみたいですが、本書はとてもグロさがあります。

    ただ、そういったものも必要というか、それも含めての価値であると思います。

    なぜ童話にこんなにもグロさを入れたのか。というのも一つのメッセージかなと。

  • 「子供たちが屠殺ごっこをした話」など、残酷であまり取り上げられない話も読める完全版だし、数々の邦訳グリム童話のなかで一番好き。少し時代がかっているけど、訳の調子が面白い。

  • けっこうエグイ内容のものも多かった。
    超有名な定番のお話もたくさんあって、ああ、これもグリム童話か、と驚きながら読んだ。
    人間の醜い部分もしっかりと描かれているので、おもしろい。
    綺麗なだけの話より、リアルな人間臭さを感じる。

  • <閲覧スタッフより>

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    所在記号:文庫//943.6//クリ
    資料番号:10226908
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著者プロフィール

兄:ヤーコプ・グリム Jakob Grimm(1785-1863)/弟:ヴィルヘルム・グリム Wilhelm Grimm(1786-1859)/ドイツの文献学者・言語学者・民衆文学研究者。両者ともドイツ中西部ヘッセン地方の町ハーナウに地方官吏・法曹家の息子として生まれ、マールブルク大学法学部でサヴィニーの薫陶を受けつつ、ハイデルベルク・ロマン派の詩人たちと交友関係を結ぶ。兄弟の共同作業によって多くの業績を残し、共編著として『子どもと家庭のためのメルヘン集』、『ドイツ語辞典』などがある。兄の著作としては『ドイツ語文法』、『ドイツ法古事誌』、『ドイツ神話学』、『ドイツ語の歴史』、『判告録』、弟の仕事として『ドイツ英雄伝説』のほか、第七版に至るまでのメルヘン集テクストの改稿がある。

「2021年 『グリム ドイツ伝説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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