水晶―石さまざま1 (岩波文庫 赤 422-1)

制作 : 手塚 富雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 21
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (105ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003242216

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 岩波文庫の場合、(表紙の)梗概で結末を語ってしまっている訳だが、よいのか。世界文学の古典だから、読む前から知っているでしょう?という意図なのか?遭難した兄弟の運命をハラハラしながら追う話ではないけれど、初読の味わいを左右しすぎていると思う。結末を知らずに読めば、妹の「そうよ、コンラート」という科白の連発も、もう少し狂気を孕んで伝わるのではないか、という思いが捨てきれない。

  • 短い話なのですぐに読み終わった。
    とにかく風景描写が美しい。山間の小さな村を静かで細やかな筆致で丁寧に描き出している。
    作中に頻繁に出てくる「そうよ、コンラート」という応えが何だか違和感があったのだが、あとがきを読んで納得。これは訳者もかなり悩んだ部分らしく、原語だと「Ja,Konrad!」なんだとか。
    「Ja」は間投詞に近い感じの語句なのかな。今だったらその音のまま「ヤー、コンラート!」って書いても何となくわかる気もするけど、訳された時代はそうは行かなかったんだろうな。

  • 珍しく、ドイツ文学です。ブクログ談話室で出会いました。『水晶ー石さまざま』というタイトルから、パワーストーンを題材にした作品集かと思いきや、石はあくまでそれぞれの話にひっそり流れる雰囲気のような存在でした。
    淡々とした語り口の、ドイツの田舎町の日常を切り取った短編集です。
    作者の意思が押し付けがましくなくひたひたと流れ込んでくる印象。
    どの話もとても印象深いですが中でも「石灰石」は忘れられない作品になると思います。

  • 古本屋で巡り合った一冊です。
    旧字体で慣れない文字も多かったですが、
    リズム良く綺麗な言葉でシンプルに纏められていたので
    後味の良さが印象に残っています。

    最近出版された本も後になって入手しましたが、
    個人的には旧字の方がお気に入りです。

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