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Amazon.co.jp ・本 (357ページ) / ISBN・EAN: 9784003243312
感想・レビュー・書評
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19世紀半ばのドイツ北部リューベックの商家、ブッデンブローク家の4代に渡る栄華と没落を綴ったトーマス・マンの自伝的要素を含む大河小説。
「魔の山」がとても面白かったが、トーマス・マンのノーベル文学賞の受賞理由がこの本だったことを知り気になって読んでみることにした。
物語の大半はそれぞれの事情を抱えた家族のエピソードを内面奥深くまで掘り下げ精緻に語られるが、1848年革命や戦争といった当時の世相に影響も受け一族が徐々に衰退していく姿は悲しみに満ちていた。
最後半部の第10部5章、主人公である3代目の当主トーマスが哲学書を読む場面で衝撃を受けるシーンがあり、作者の熱量が最高点に達し、死を幸福と捉え、その意味を見出した直後に死に至る章は心を打たれるものがあった。
非常に気になるシーンだったのでいろいろ調べると、トーマスマンはショーペンハウアーやニーチェ、ワーグナーに影響を受けていたことも分かり、文中には明記されていないが、主人公が一心不乱に読んでいた本はショーペンハウアーの「意志と表象としてと世界」だったのた。
物語の終結に向けてどうしても必要な要素で、この章はとても重要だったことを実感できた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族経営の悲しさや、
家同士の婚姻について細かく描写がある。
子供のトーマスが真面目な性格で、今後の活躍に期待。
トーニは憎めないキャラ。 -
記録
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2021/8/29
夫との別離を機に「人生の常で…」という言葉を発するようになったトーニ。ひとまず上巻の一連の出来事はこの一言に集約されるように思える。栄華を極めながらもときに取り返しのつかない悲劇に見舞われる。その一方では別の商会が頭角を現す。インテリ医学生に恋をしたかと思えば、直後には嫌いなオッサンと結婚する。人生の浮き沈みは為替のように変動する。
トーニはその法則を、「人生の常で…」という言葉で正面から受け止めていく。コンズルの方はというと、それを信仰心をもって受け止めていく。両者は奇しくも、東西の仏教観とキリスト教観を表しているよう。 -
原書名:Buddenbrooks
ノーベル文学賞
著者:トーマス・マン(Mann, Thomas, 1875-1955、ドイツ、小説家)
訳者:望月市恵(1901-1991、安曇野市、ドイツ文学) -
文学
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下巻を読み終わっていないから登録しておく。北杜夫の影響です。
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読書日:2017年10月16日-21日.
Original title:Buddenbrooks.
Author:Paul Thomas Mann.
貴族でもなく下層階級でもない商家であるBuddenbrook家を軸にして物語が進められます。
私が好感を抱いているのはAntonie(愛称:toni)です。
誰かも好かれて一族の中では幸福な人生を歩む子であろうに、初婚で失敗しました。
彼女の夫となるGrünrichはBuddenbrook家に初めて訪れた時から、私は胡散臭いと感じて居ました。
礼儀正しい印象も受けましたが、その品の良さに怪しさを感じました。
かと言ってtoniは幼い頃過ごした街で出会った青年と一緒になる事もどうかと
AntonieとGrünrichが結婚するまでは思っていましたが、
彼女等が離婚した後は、是非共この青年と再婚して欲しいと思う様になりました。
そして落雷と強風が開けた後、彼女の父Consulが亡くなり今巻が終わりました。
Antonie達Buddenbrook家の今後が案じられてなりません。 -
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出口治明著『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介
あるドイツのブルジョア家庭の4代にわたる変遷と衰退を描く。 -
トーニャだろう。
この強烈さ、ドストエフスキーとは違う女性像だな。
嫌いじゃないよ。まるで現代の女性に近い肖像だな。
想像したよりも面白くて驚いてる。 -
ライフネット生命保険社長出口治明さん推薦図書。
ずっと繁栄し続けられる国や一族なんて、ないんです
読書の秋にふさわしい古典3作品
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120920/237074/?P=1 -
久しぶりのレビュー。
大好きなお家(没落)長編です。個人の努力では時代の流れに逆らえない、諸行無常をじっくり味わえます。
いつの時代も人生は思い通りゆきません! -
リューベックに行きたくて再読。中3以来!あの時は西洋の習慣とか食事とかがキラキラしてそちらに興味があり、途中つまらなく難しく感じたけど今読み返すと人間模様もわかって面白い。上流から見た革命の様は、考えなしに要求されて、知性もなにもない!と思える描写。(へえ、かくめいなんで。きょうわせいがほしいんで!)教科書では実感できない歴史。
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話が何代にも渡っている。祖父の代は実務的な成功を収めていたが、それが代が変わるにつれ、だんだん芸術的なものを好む傾向が強くなり、家としては没落していくというあらすじ。
何代にも渡る話、というところで既に私にとってはなかなか魅力的で、自分自身にも、家系図のようなもののどの位置に自分が立っているのかを確認したくなるような気持ちがふと訪れることがあり、そういった時にこの小説の存在を思い浮かべることがある。 -
ドイツのあるブルジョワの没落までを描いた物語。幸せな一家の様子を描いた冒頭。トーニの祖父が生きていた頃の時代。しかし、没落の兆しはすでに始まっていました。
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上巻まで読んで挫折。新訳が出ることを希望。
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2009/
2009/
上・中・下まであるみたい。 -
高橋義孝氏訳の短編もいいけど、読み応えのあるこちらで。1969年版から変わらず望月市恵氏翻訳なんだと驚き。
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