ファウスト博士 上 (岩波文庫 赤 434-4)

制作 : 関 泰祐  関 楠生 
  • 岩波書店
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003243442

感想・レビュー・書評

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  • 読解するのがかなり難しい作品だと思った。物語的な要素もあるが、思想や哲学の表明の部分も多い。いわゆる「クラシック音楽」はドイツ文化の精髄だとも言われるが、マンは音楽家であるレーヴェルキューンを切り口にしてドイツを、そして自身の哲学を語っているように思われる。次巻から主人公が本格的に音楽の道に進んでいくことになるが、展開が楽しみ。

  • 1947年刊行。悪魔と契約を結んだ天才作曲家、アドリアン・レーヴェルキューンの破滅と没落の悲劇を通じて、ドイツ人の抽象性や観念的陶酔を描いている。これはすなわち著者トーマス・マンの、ナチズムに対する痛烈な皮肉である。

    天才であるがゆえに幼いころから全てにおいて情熱を欠いた青年アドリアンが、至高の芸術のために、“悪魔と契約をむすぶ”=梅毒に侵された売春婦と関係を結ぶ、、、という内容。
    トーマスマンって本当にこういう発想するとこが、なんていうか本当に天才だと思います。
    物語は、アドリアンの幼馴染である「私」による回想録という形をとっている。それにしてもこの「私」、どんだけアドリアンのこと大すきなんだよ!!微笑ましいわ。シルトクナップに対するモヤモヤ感は、「アドリアンを独占できない」嫉妬心からおこっているものだと思いますwww(腐女子でゴメンネ☆)

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著者プロフィール

【著者】トーマス・マン(Thomas Mann)1875年6月6日北ドイツのリューベクに生まれる。1894年ミュンヒェンに移り、1933年まで定住。1929年にはノーベル文学賞を授けられる。1933年国外講演旅行に出たまま帰国せず、スイスのチューリヒに居を構える。1936年亡命を宣言するとともに国籍を剥奪されたマンは38年アメリカに移る。戦後はふたたびヨーロッパ旅行を試みたが、1952年ふたたびチューリヒ近郊に定住、55年8月12日同地の病院で死去する。

「2016年 『トーマス・マン日記 1918-1921』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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