車輪の下 (岩波文庫)

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本棚登録 : 816
レビュー : 93
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003243527

感想・レビュー・書評

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  • 誰しも経験したことのある、教師との相克について考えさせられる作品

  • 自分の心の動きと向き合い続け、人の心も痛いほどわかる思春期の少年の話。

    あぁ、学校にいた彼はこう思っていたんだなぁとか、リアリティをもって読める。

    こんなに自覚があることは羨ましいと思いつつ、苦しいだろうとも思う。

    ある意味最後はハッピーエンドだったのかもしれない。

  • ヘルマン・ヘッセの代表作で、世界的名作文学作品。
    あまりにも切ない青春小説だった。とにかく、情景描写が美しく様々な場面が映像として目に浮かぶ。
    天才少年であるがゆえの孤独や挫折が描かれており、現代の社会に置きかえてもそのまま通じる内容。
    少年の繊細な精神や、寄宿学校で描かれる恋愛にも似た友情や、初恋の切ない思い出など、世代を超えた青春の苦悩がみずみずしくも、切ない文書で描かれている傑作でした。

  • 若い人に読んでもらいたい。お前も若いだろって言われるだろうけど、なんていうかな、気持ちの若い人に読んでもらいたい。夢と希望を沢山抱えて色んな将来を描いていて、かつ漠然とした不安のようなものも感じている、そんな若者に読んでもらいたい。自分に子どもができたら絶対に読ませたいな。中学生頃に。あーでも絶望されるかな。困るな。読ませた後は川の近くを一人で歩かせないように注意しなきゃ。

  • 「良い子」で育った人。「真面目」に生きてきたのに、なんだか人生うまくいかない人。
    この本は読まない方がいいです。
    共感できるがゆえに辛くなると思います。

    また、「近代」について考えさせられます。
    権力としての学校、教育が、青少年にどのような作用を及ぼすのか想像することができます。
    なにが少年を殺したのか。
    近代の「中」にいる人達には、ついにそれが分かりませんでした。

    見えない苦悩と闘っている、中学生高校生は、本書を読んで自分を見つめ直そう。まだ間に合う!

  • 車に轢かれて車輪の下に埋もれたハンス。
    彼は不慮の事故に見舞われた哀れな犠牲者ではない。轢かれるべくして轢かれてしまったのだ。

    正しい行動をしていれば事前にブレーキをかけられた可能性は十二分にあったと思う。その行動とは果たして何か。どこの場面で、どのようにすればよかったのか。議論が尽きることは永遠にないであろう。

  • 暗い話だが、明るい軽いだけの話よりいい。
    読んでて苦い思いになる。
    岩波文庫から出る訳が好き。

  • ひねくれてない子供のはなし
    怖いね。

  • ヘッセの名作。主人公ハンスの栄光と、そこからの残酷ともいえる凋落ぶりに胸を打たれた。無意識のうちに主人公を自分に投影してしまうことがあった。風景の描写が細かく、主人公の繊細な心の動きと合わせ、見事な筆致で描き出している。あまりにも悲しい結末であった。

  • 才能の芽を周囲に過剰に期待されて、そしてハンスみたいに潰れていく子がどれだけいるんだろう。
    半世紀前に出版された本だけどかなり近代的な話だと思います。現代だからこそ多く共感される話だと思う。
    重厚な文体だけど読みやすかったです。

著者プロフィール

ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse)
1877~1962年。ドイツ、バーデンヴュルテンベルク州生まれ。詩人、作家。1946年ノーベル文学賞受賞。代表作に『青春彷徨』(『郷愁』)『車輪の下』『デーミアン』『シッダールタ』『荒野の狼』『ガラス玉遊戯』などがある。

「2019年 『文庫 愛することができる人は幸せだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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