マリー・アントワネット 上 (岩波文庫 赤437-1)

  • 岩波書店 (1980年6月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784003243718

みんなの感想まとめ

歴史の中で特異な役割を果たした一人の女性の生涯を描いた作品で、彼女の名はマリー・アントワネット。著者は、彼女の平凡さと非凡さを巧みに織り交ぜながら、王家の秘事や国民議会の緊迫した瞬間を描写し、壮大な歴...

感想・レビュー・書評

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  • どこといって非凡なところなどない人間に、歴史は大きな役割をふりあてることがある。虚名のみ高く、毀誉褒貶半ばするマリー・アントワネット。作者(一八八一―一九四二)は、その生涯をときに王家の寝所の秘事に、またときに国民議会の緊迫した局面にと巧みな筆運びで追い、一平凡人に凝集する壮大な歴史のドラマを展開する

  • ルイ16世との結婚から、バスティーユ牢獄襲撃まで。
    読者が既に結論を知っている前提で歴史をたどっていく。
    それはよいのだが、一つの事実や出来事を違う表現で何度も描写するせいで、必要以上に文章が多くなっているように思う。
    「ベルサイユのばら」の著者が参考にしていたとか。

    「マリー・アントワネットが革命に対して不当な点があったために、革命もまた彼女に対して冷酷不当なものとなったのである。」(342頁)

  • 岩波文庫の赤であるが小説ではなく、文献等に依拠して組み立てられた歴史ストーリーという構成。ケーススタディのような書きっぷりで、それが逆に面白く読みやすくしている。また、岩波文庫にありがちな、気取った小難しい訳になっておらず、現代語でライトに訳出されていて、これが大変にいい仕事をしている。本書の魅力は、訳者の功績によるところもかなり大きい。

  • 図書館で借りた。
    「貴族」という言葉が似合う人物はこの人以上に居ないのではないか。フランス革命で処刑された、ルイ16世の王妃である。オーストリアのユダヤ系作家、シュテファン・ツヴァイクによる伝記だ。
    上巻は生まれから、結婚~夫の即位で王妃になる~フランス革命のおこりまで。

    どこまでが事実なのかは分からないが、夫婦の性生活についてや、豪遊ぶりが記されているあたりは、子ども向けの伝記マンガとは違う魅力と感じ、とても印象に残った。伝記として後世に伝えられている作品所以なのかとも思う。

    尚、マリア・テレジアは本書では英語の「マリア・テレサ」表記だった。

  • 上巻はフランス革命が勃発するまで。あとは断頭台に上るだけね。

  • 文章が昔っぽいというか堅いというか…読んでいて難しく感じた。けれど、この時代の背景や人物が頭の中でしっかりイメージできるようになるほど、細部まで詳しく丁寧に書かれている。
    たくさん出版されているアントワネット本の中で、1番最初に読んだ本。これだけ詰まった内容を最初に知識として持てた事に感謝です!
    濃い作品。

  • 13章以降、引き込まれるように一気に読んだ。早く下巻が読みたいところ。

  • レヴュは下巻にて

  • フランス革命ものを読みたいと思っていたが、中庸な、平凡な人物が歴史の中心人物になると…興味深いテーマだ。マリー・アントワネットは環境が異なれば天真爛漫で愛すべき女性だったかもしれないが、舞台はヴェルサイユ宮殿。まだ幼い少女にはとても窮屈な場所だった。なぜ、時計の指針が文字盤の上を二度も廻るのでしょう?「私は退屈するのがこわいのです」王妃は乱痴気騒ぎを起こし贅に贅を重ねていく日々を過ごしていく。著者の語り口が愉しくこの変はとても面白い。ただ国民は次第に目の色を変え、『頸飾り事件』をきっかけに、巨額の負債も明らかになり怒りは頂点に。これこそ"日頃の行いの悪さ"というものだろう。そしてついに革命が…。ウィーンから娘を見守る母マリア・テレサは眠れない日々が続いたことだろう。

  • 「ベルサイユのばら」を読んで「アンドレ! オスカル!」ごっこをしていたころ(歳がバレるなあ)、これがこの漫画の「参考文献」のひとつだと知って、少し後になってからこの上下巻を買って読みました。「ベルばら」の史実と虚構の区別はついていたはずだけれど、でもこっちのほうが面白いではないか!と思いました。以後、ツヴァイクという人の筆致に信を置くようになったのです。そして翻って、やっぱり「ベルばら」ってよくできてたよなぁ、なんてことも考えたのでした。フランス革命のことを(もちろん或る側面からではあるけれど)、とっても活き活きと感じることができます。そして、ルイ王朝とかハプスブルク家とかモーツァルトとか、いろんなことについて考えさせてくれます。

  • ライプツィヒにて読了。<br>
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    知らない人はいないだろう。ハプスブルク家からフランス王家に嫁ぎ、慣れないながらも皇太子妃、そして王妃としての生活を余儀なくされた彼女。
    華々しさばかりが描かれたどこぞの映画とは全く異なるマリー・アントワネット像がここに。

  • マリー・アントワネットを知るために必要十分な本。必要以上に感情移入せず、わりあい冷静に彼女を分析している。『ヴェルサイユのばら』などもこの本を参考に描かれたらしく、ここを基本として様々なアントワネットが拡がっている。

  • 非常に面白い。そして悲劇だということがじわじわ伝わってくる。堅そうな文章なのにすらすらと読めるのは訳がよいのだろう。「心理学的に〜」「心理学的に〜」というフレーズが目立ったのがきっとツヴァイクのころの時代柄なんだろうなあ、と違うところで感心してみたりして。参考文献の一。

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