カフカ寓話集 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 池内 紀 
  • 岩波書店
3.56
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本棚登録 : 799
レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003243848

作品紹介・あらすじ

「カフカ伝説」といったものがある。世の名声を願わず、常に謙虚で、死が近づいたとき友人に作品一切の焼却を依頼したカフカ-。だが、くわしく生涯をみていくと、べつの肖像が浮かんでくる。一見、謙虚な人物とつかずはなれず、いずれ自分の時代がくると、固く心に期していたもの書きであって、いわば野心家カフカである。

感想・レビュー・書評

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  • カフカの作品は「分からない」。だから、「分かる」ことを重視する読者には受け付けられないものだろう。正解がないことを解釈したり感じたりすることで良しとする読者なら、本作は楽しめる。
    自分が気に入ったのは、官僚制や現代社会の仕組みを連想させる『皇帝の使者』や『ポセイドン』、『掟の問題』、視点の転換が皮肉めいた『アブラハム』や『メシアの到来』、妄想について考えさせる『走り過ぎる者たち』や『巣穴』、そして、個人のこだわりや矜持と世間の流行や気分を考えさせる『断食芸人』。
    特に『巣穴』で描かれる思考は、正直言って、しつこくて少し苦痛でもあるが、それこそが自分達の思考というものなのだとも思う。

  • 「断食芸人」と「歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族」、「最初の悩み」、そして未完のままに終わっている「巣穴」がよかった。

    「巣穴」の主人公は未知なる外敵に怯え、完璧に作り上げた彼の巣穴をめちゃくちゃに掘り返しはじめる。
    しかし読者には、静謐な巣穴をこの上なく愛するこの「私」が誰なのか、いったいどのような獣なのか、まるでわからない。
    取るに足らないことに思える妄想に振り回され、ひたすら穴を掘り続ける「私」に、つい自分を重ねてしまったりする。

  • 世界一好きな短編、「皇帝の使者」が収録されているという一点で迷わず購入。他のものもカフカらしさ満載で満足です。

  • 全く、全然、面白くない。
    カフカというバイアスかけても、意味不明。

  • 短編がメインです。1Pで終わっちゃう話も……(1Pってなんだよ)。
    一番印象に残ったのは「巣穴」。やたら長いくせに、主人公が「あああ、どうしよう、あああ」ってな感じでそのままフェードアウトする。読んでてかなりイライラした(悪い意味ではなくてです)。

  • フランツカフカの短編集。

    長編はちょっとまだ荷が重いのかいつも途中で断念してしまうのでこちらを読んでみたら無事読破。

    摩訶不思議なカフカワールドに浸れました。

    「巣穴」、「アレクサンドロス大王」、「断食芸人」が好み。

  • 「巣穴」の自意識の書き方は、
    実際に人がものを考えるときの感覚に、すごく近いと思った。

    最後のお話に、やたらとチュウチュウって書いてあるのに思わず微笑ましくなった。笑

  • 面白い!カフカの頭の中見たい。

  • 2009年3月30日~31日。
     カフカの全作品を読んだ訳ではないが、カフカは好きな作家である。
     だからといって全てを好きになれるとも思ってはいない。
     この寓話集、正直いって面白くない。
     中には面白い話もあるのだが、ほとんどが中途半端というか、作品の覚書というか……。
     それでも「カフカの作品」だから凄いと思うべきなのか?
     高い得点を付けている人は本当に面白いと思ったのか?
     それとも「カフカだからつまらない訳がない」と自分に言い聞かせたのか?
     そんなことを考える僕はやはり不遜なのか?
     うーん、やはり不遜な存在なんだろうなぁ(汗)。

  • 2017.9.16読了。

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