ほらふき男爵の冒険 (岩波文庫)

制作 : ビュルガー  Guttfried August B¨urgar  新井 皓士 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 133
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003244210

作品紹介・あらすじ

ご存じほらふき男爵が語る奇想天外な冒険談。狩やいくさの話はもちろん、水陸の旅に、月旅行から地底旅行まで、男爵が吹きまくるご自慢の手柄話に、あなたもむつかしい顔はやめて、ひとときの間、耳を傾けられてはいかが?名匠ドレーの挿し絵百数十葉を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 18世紀ドイツの作家ビュルガー(1747-1794)により出版された、ミュンヒハウゼン男爵を主人公とする冒険譚。1786年。

    奇想を突き抜けて殆どナンセンスにまで到る小話(?)の数々に笑いながら楽しめた。解説によると、ミュンヒハウゼン男爵自身は17世紀ドイツに実在した人物であるそうだが、エピソードの多くは何世紀も猟師や船乗りの間で語り継がれた謂わば「民間伝承」「民話」であるとのこと。あちこちに散在している名もなき民衆の酒飲み話・盛られた自慢話がこうして集まって一冊の本となるその来歴を思うと、愉快だ。

    冒頭の「ミュンヒハウゼン男爵自身の話」が一番面白かった。特にその中の「月に登る」は、罪のない子どもの空想同然の、奇想と論理的ナンセンスが楽しい。全編にわたり多数収録されているギュスターヴ・ドレの挿絵もいい。

    むかし読んだ星新一によるパロディ『ほら男爵 現代の冒険』も面白かった。

  • 2008年12月14日15日。
     うーん。
     確かに荒唐無稽なんだろうけど、やはり時代が古いせいか、法螺話が妙に小さく纏まっているように感じる。
     イタロ・カルヴィーノの宇宙規模法螺話「レ・コスミコミケ」を読んでしまった後だと、なおさらそう感じてしまう。
     そうはいっても最後の方に出てくる「月の住人」の話は面白かった。

     興味深かったのは、この「ミュンヒハウゼン男爵」ってかなり野蛮で残虐な人間なんだなぁ、と感じたこと。
     殆どの法螺話の根底には「俺が正義だ」的な自己陶酔が読めるような気がするのは、気のせいか。
     少なくとも動物愛護団体の推薦図書にはならないだろう。

  • 18世紀フランス革命の頃のドイツで出版されたほら話の本。まぁ、くだらない話ばかり...
    もしかしたら、当時の社会風刺なんかが入っているのかもしれないが、その時代に詳しいわけもないから何もわからず。
    まっ、いいか。

    Mahalo

  • ミュンヒハウゼン症候群、最近では偽ミュンヒハウゼン症候群という呼称も映画や小説の影響で一般にご存知のかたも多いと思います。
    その語源となったのがこちら。
    荒唐無稽な冒険譚の数々を宴席の余興に披露して大人気だったというミュンヒハウゼン男爵の、その法螺話を集めた一種の民話集。
    テリー・ギリアムの映画『バロン』はこちらを原作としているそうです。
    おかしくて馬鹿馬鹿しい、まさに"法螺話"の群れ。
    楽しかったですよ。

  • 突拍子もなくて笑える。
    よくよく考えるとジュール・ベルヌの冒険ものに出てくるようなエピソードもあったりするんだけど(笑)
    挿絵もしかつめらしいタッチだけどよく見るとくだらないシーンだったりして。

  • 馬鹿馬鹿しくて下らなくて軽快な語り口は
    落語のようでとても楽しい。
    豊富な挿絵も、新井氏の訳も素晴らしい。

  • 海中・地中・空・月まで行き、ヴェルヌのよう。
    海の中を馬で進むのは『不在の騎士』のよう。

    荒唐無稽でありながら、どこか信じたくなるような話。
    翻訳が素晴らしく、雰囲気が出ている。

    ルキアノス『ほんとうの話』

    解説、翻訳◎

  • 有名なほらふき男爵のお話です。かなりの人がなんらかの形で読んだり知っていたりすると思います。

    この岩波文庫版は挿し絵がドレで、とても典雅。
    この版なら大人になってから読んでも楽しめる。
    どんなときでも、読んだら少しだけ気が楽になると思います。

  • 愛すべきほら話の本。

    ほらというのはこのように吹くのだというお手本のような本。
    小さなウソではなく大きなほらで人々を楽しませる
    今の時代に必要な一冊かもしれません。

    ユーモア分が不足した時に是非手に取ってみてほしい。
    何の役にも立たないけれど
    何かできっと自分の中が満たされるでしょう。

    ギリアムの映画、「バロン」の原作でもありますよ。

    バロンファンには是非ご一読いただきたい。

  • ほらふき男爵ことミュンヒハウゼン男爵による馬鹿馬鹿しくも豪快な旅行譚。
    一人称「ワガハイ」が世界一似合う男です。

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