短篇集 死神とのインタヴュー (岩波文庫)

著者 :
制作 : Hans Erich Nossack  神品 芳夫 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 72
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003244814

作品紹介・あらすじ

廃墟と化した戦後の町で、現代の死神が作家の"私"に語ったのは…。ユニークな設定の表題作以下、第2次大戦下の言語に絶する体験を、作者は寓話・神話・SF・ドキュメントなど様々な文学的手法をかり、11篇の物語群としてここに作品化した。戦後西ドイツに興った新しい文学の旗手ノサックの出世作。

感想・レビュー・書評

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  •  作品解説(カバーより):廃墟と化した戦後の町で、現代の死神が作家の“私”に語ったのは……。ユニークな設定の表題作以下、第2次大戦下の言語に絶する体験を、作者は寓話・神話・SF・ドキュメントなど様々な文学的手法をかり、11篇の物語群としてここに作品化した。戦後西ドイツに興った新しい文学の旗手ノサックの出世作。

     翻訳本というのは読みづらいイメージがありますが、この作品は言葉では説明出来ない不思議な雰囲気で気づけば読み終えている感じなので、あまり気になりません。
     「死神とのインタヴュー」に登場する社長が、本当に死神なのか、それとも何かの比喩表現なのか、学がないのでわかりませんが、決して明るい作品ではないにも関わらず不思議な魅力があります。

  • 短編集。基本的には幻想的だったりシュールだったりするのだけれど、どれも作者自身が体験した戦争の記憶が生々しい影を落としていて、なんというか、手放しで幻想譚としては読めないリアリティがありました。表題作なんかもすごくシュールでカフカ的な印象なんだけれど、それ以上に、戦争後の寒々とした世相、庶民の暮らしぶりなんかの描写のほうが歴史的に意義があるのかも思ったり。とくに「滅亡」は、ほとんどノンフィクションと思しきハンブルク空襲後の作者の実体験手記のようなもので、幻想性は皆無ながらすごく深かった。今読むと、ちょっと311後の日本の姿とも重なります。オデュッセウスの息子テレマコスが父から聞いた話を語る「カサンドラ」は、唯一舞台が古代ギリシャということもあり異色でした。

  • 日本人とドイツ人は、

    戦前に列強であったこと
    それになれるだけの歴史と技術があること
    空襲を知っていること
    第二次世界大戦後のアイデンティティーは、反省と贖罪から始まったこと
    核爆弾の脅威を知っていること
    脅威の復興を遂げたこと

    と共通項がいっぱいあって、だから、ドイツ文学は読みやすいのかもしれない。

  • 情緒的なようでそうではない印象。好きな作品とそうでもない作品、半々くらい。

  • まだ読みかけ。でも面白そう。

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