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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784003244913
みんなの感想まとめ
ユーモアあふれるいたずら小僧の物語は、主人公の悪童が繰り広げる様々な行動を通じて大人の世界の偽善や不公平を浮き彫りにします。子供の頃に読んだ懐かしさと共に、再読することで新たな視点が得られる作品です。...
感想・レビュー・書評
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子供の頃以来の再読。姉の愛読書だったがやはり面白い。わたしの知る限りもっとも不良でできの悪いギムナジウムの学生といえる。「車輪の下」とほぼ同時期の出版だがハンス少年とは真逆の悪童である。彼のいたずらは、大人の偽善や不公平に向けられるときもあるが、基本的に女の子への暴力や小動物への虐待など手当たりしだいで、時にいたずらレベルを超えている。それでも憎めない主人公ではあるのは確かである。全体がユーモア溢れたシンプルな語り口で、母親への愛情や自虐を織り込みながら物語は綴られていて、「坊っちゃん」を思わせる作風になっているからだろう。あと時々見せる純粋さがゲイン・ロス効果(ジャイアン効果)になってるみたい。
岩波復刻版で、翻訳は80年以上前だが良い訳だと思う。100年以内の日本語なら文章の優劣が大事なのであり、無暗に新訳をありがたがる風潮には賛成できない。
ただし旧仮名漢字で読み難い。戦後にも出版されているのに岩波は改訂していないのか?
子供の頃、作中にでてくるバタパンやソーセージがおいしそうだった。
子供の時読んだ本では、親がインドで商売をしている女の子が出てくる章があったのだが文庫本ではカットされていて残念。あと新悪童物語も載っていない。 ちなみに翻訳者の実吉捷郎先生はトーマス・マンやヘッセ等多数の翻訳を行っているが、この作品が一番好きだったらしい。以前読んだ本のあとがきで、身内の方がそう追憶していた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
愛すべき糞ガキ
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ユーモアあふれる、いたずら小僧の物語。
といって、いたずら小僧の行状の話というよりは、そこから見える大人世界の様々。
訳者による附記の最後の一文、「それに又、健全な且つ齒ごたえのあるユウモアこそは、今吾々の周囲に最も欠けているものではなからうか」(原文、旧字体)。
1935年の辞ですが、今でも通用するかも。
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