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- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003251140
感想・レビュー・書評
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「アンドロマック」と「フェードル」の2篇の戯曲を収録。いずれも古代ギリシャのエウリピデス古典劇の翻案。個々の台詞が長いのは、これらが韻文で書かれており、したがって語られるのではなく、朗誦されるような調子だったのだろう。したがって、シェイクスピア劇のようなドラマティックな要素にはやや乏しい。葛藤が劇を新たな地平に導いて行くといった手法をとらず、個々の登場人物たちの背負う運命そのものが劇を規定していくのである。それは、叶わぬ恋であり、さらに「フェードル」においては、彼女の妬情が若きイポリットを死に至らしめる。
ラシーヌは、日本に当てはめれば元禄時代人。近松の初期とラシーヌの晩年が重なっている。葛藤を激化する近松はシェイクスピア型。ラシーヌは、むしろ能に近いかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テアトル・ヴィディ・ローザンヌの「フェードル」を
観た後、購入して余韻に浸ったが、
改めてストーリーを追うと、
道理を引っ込めても無理を通そうとするフェードルって怖い。 -
あー自分頑張った。良く読んだな笑。もう、文体(?)がえっらい…なんなんだ。オペラをそのまま本にしたみたいに全編歌でいけそうでした。話的にはまあよくあるっちゃあるっていうか。傍観して読んでいる私は「バカめら」と思ってしまいました。当事者は必死。あたしはひんやり。