病は気から (岩波文庫 赤 512-9)

著者 : モリエール
制作 : 鈴木 力衛 
  • 岩波書店 (1970年4月発売)
3.67
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  • 7レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003251294

病は気から (岩波文庫 赤 512-9)の感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずモリエールの戯曲は面白いです。特に今回の作品はブラック気味なシニカルなユーモアに彩られていて、いつも以上に可笑しみが増していたように思います。どちらかというと自分向きな笑いであったようにも思います。(笑)
    話の基調は、頑固ながら間の抜けている主人公の父親が病気と思いこんで周囲からさんざんに食い物にされているのを笑い飛ばすということですが(笑)、悪医者からさんざんどうでもいいような薬を処方されたり、それを背景に医者の息子と自分の娘を強制的に結婚させようとして娘を困らせたり、一方で、後妻からは遺産を巻き上げられる陰謀を仕掛けられたりと、話のネタは尽きなくて、これだけでもどれも悪いジョークだらけの設定ですね。(笑)解説によるとモリエールは、本作の上演の数年前から悪質の胸部疾患に悩まされていたそうですが、その治療の効果もなかったためか、主人公の患者?を通してこうまで悪しざまに当時の医者と医学をも嘲笑しまくるような作品に仕上げるとは、モリエールも相当、人が悪いと思います。(笑)(ちなみにこの第4回公演直後に喀血してそのまま亡くなったとのことです・・・。)
    劇自体もこうしたブラックなユーモアに合わせるようにアップテンポでリズミカルなセリフと展開で、楽しさ満載の笑劇だったといえるでしょう。現代にいたるまでなおも上演され続けられている作品とのことで、これは是非とも舞台で鑑賞したいものです。頑固で間抜けな主人公の親父アルガンの配役もそれ相応の役者さんが必要ですが、何と言ってもキーマンのコミカルで機知に富んだ女中トワネットの配役は難しそうですね。

  • 自分を重病だと思い込んでいる男をめぐる、医学批判がテーマの笑劇。作者も病身で本作の舞台公演後、喀血死したらしい。芸人魂…!劇中の台詞で「モリエールはどうかしてる」とか言わせちゃうのもツボです。

  • モリエールに関しては「とにかく面白い!」これに尽きる。

  • 町人貴族の方が面白かったかなー...

  • 読んだのは、病院の待合室。娘を連れて行った夜間の救急センターにて。不謹慎かとは思ったんだけどね。初めてのモリエールだったんだけど、フランス喜劇ってこんなん?と目が点。吉本的なドタバタにすっかりハマった。
    痛烈な医者批判もスゴイけど、著者本人がこの舞台上演中に病で倒れ、そのまま亡くなったというエピソードに心底驚いた。

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