寓話〈上〉 (岩波文庫)

制作 : Jean de La Fontaine  今野 一雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 66
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003251416

作品紹介・あらすじ

われわれが「舌きり雀」や「カチカチ山」の話をいつまでも忘れぬように、フランス人の心には美しい詩の形で聞かされたラ・フォンテーヌの『寓話』が深くしみこんでいる。蝉や蟻や烏や狐などが自由にものを言い行動して人生の知恵を知らぬ間に身につけさせる。上巻には第1集を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 人間として知っておくこと
    その相対を把捉することができればわれわれ人類は
    異なるであろう軌跡を描くであろうが、
    そもそもたえず動である現在というこの世界に
    静として認識できると言い切れるか?
    問われれば、「否」と答えるより他ない。
    かといって、何もできないわけでもないのであって、
    常に己を認識し軌道を修正していくこと

    自分がなした行為がいつ、いかなる時点で見れば
    善であるかを予測すること
    それ以上になにがなせるだろう?
    きっとあるはず...

  • 詩で書かれた寓話選。

    「フランス語の美しい詩」っつっても私はフランス語全くわからないので邦訳を読むより術はなく、となると結局は音律とか韻とかの美もわからず仕舞いで残念なことこの上ないのですが、そこはまあ潔く諦めて内容の方だけ楽しみました。だったら普通にイソップ童話読みゃいいじゃん、って後から気付きました。無知って恐ろしい。

    動物達が実にのびのびと語っているな~皮肉が効いていて面白いな~と思いきや、いきなり素のラ・フォンテーヌが顔を出して世の文学批評家に向かってキレ出したりするのにちょっと笑った。苦労されたんですね……。

  • 星新一のショートショートみたいな。

  •  フランスでは今でも、幼い子どもたちにラ・フォンテーヌの寓話を暗唱させると聞きました。美しい詩によってうたわれる、ユーモアの溢れた楽しいお話はしかし同時に痛烈な教訓を隠して、子どもたちの心の奥深くに根付くのでしょう。こんな形で知らず知らずのうちに道徳や倫理を教えられてゆく、フランスの子どもたちをとても羨ましく思います。
     イソップ物語を下敷きにしていることもあって、日本人のわたしに馴染みのある話も多く、興味深かったです。

     本来は子どもが読むための物語を、18歳のわたしが読んでも面白いのはなぜでしょう。きっとこの物語が、普遍的な教訓と愛情に満ちているから。
     …そんなきれいごとで平気にまとめてしまえるくらい、わたしはこのお話を読んで、素直な気持ちになりました。

     しかし、和訳も十分素敵なのだけれど、出来るならフランス語の原典で読んでみたいなぁ。現代フランス語とは違って読みにくいのでしょうけれど。

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