赤と黒〈上〉 (岩波文庫)

制作 : 桑原 武夫  生島 遼一 
  • 岩波書店
3.38
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本棚登録 : 764
レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003252635

作品紹介・あらすじ

ナポレオン没落後、武勲による立身の望みを失った貧しい青年ジュリアン・ソレルが、僧侶階級に身を投じ、その才智と美貌とで貴族階級に食い入って、野望のためにいかに戦いそして恋したか。率直で力強い性格をもったジュリアンという青年像を創出し、恋愛心理の複雑な葛藤を描ききったフランス心理小説の最高峰。

感想・レビュー・書評

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  • これでもか、というくらいに男女の心の動きが表現されるとともにその背景としてフランスの上流貴族のあり方が写し出されている。ジュリアンはその中でナポレオンのような支配者を崇拝すると同時にレナール夫人のことを想う気持ち、そうでない気持ちが波のように揺れ動いている。そうかと思うと神学校に入ると人が変わったように敬虔な態度を示す。このころころとしたジュリアンの行動の変化は実のところ一貫しているとも言える。それは、彼は常に良くあろうとしたところにある、と思う。では、彼にとって良くあろうとすることはどういうことなのかは下巻を読むと分かるのかもしれない。

  •  ナポレオンに陶酔するジュリアン・ソレル。貧しい生まれの彼は、立身出世を誓い、19世紀フランスの権力の中枢へ飛び込む。感想は下巻にまとめます。

  • 役名:ジュリアン

    出世のために女を踏み台にする野心家のインテリイケメン。
    踏み台のはずが女を本当に愛してしまう。
    不倫と裏切りあり。最後は死刑台。彼の引き出しをたくさん見せてくれそう。

  • ジュリアン・ソレルは大した奴でもないのに自惚れが強く身の丈に合わない野望を抱いている。でも、それが若さって事かもしれない。

    本人は意識してないけど、意外に運はいい。最初は町長に目をつけられ家庭教師に抜擢され、地元の司祭や神学校の校長にも目をかけられる。

    さあ、これから明るい未来が開けているぞ‼︎という所で人間臭い失敗をやらかし、この先どうなるのやら…下巻の展開が楽しみ。

  • 「n回読んだことがあります」と言うと尊敬されます。

    舞台を日本に置き換えて、ドロドロの昼メロとかに仕立てたら2クールくらいいけるんじゃないの?

  • ナポレオン後のフランス社会の気分がどう描かれているのかという興味から手にとって見た小説。主人公ジュリアン・ソレルの立身出世への憧れは、ナポレオンやナポレオン時代のフランスへの憧れであり、メリトクラシーの社会への憧れである。しかし、武功をたてることによる立身出世を目指すのではなく、まず聖職者になることによって上流社会に入ることを目指す現実主義的感覚と、上流社会の上品さは身につけられないのに身分的障壁は学識によって乗り越えられるという空想的感覚が奇妙に同居しているような田舎青年像が描き出されているように思われる。ルソーの『告白』とナポレオンの『セント・ヘレナ日記』が愛読書という革命を経たフランスを象徴するかのような主人公の趣味や、本道をそれた聖職者の実例としてシィエスとグレゴワールが挙げられるなど、フランス革命という出来事が19世紀前半においてどれほど象徴的な意味を担っていたのかが良く分かる作品である。

  • 最近読んだ海外の古典の中でも最期まで面白かったが文章がとてつもなく読みにくく読んでるうちに前後関係の辻褄が合わないところもありました。

  • 貴族な奴らを軽蔑しつつ、自分がのし上がりたいのはそういう世界なんじゃないの?という矛盾に気づいてないくて。そいうのが若さなのかなー、と。【大藪春彦 / 蘇る金狼】の主人公はその辺もっと自覚的だったよーな。

  • 資料ID:C0030271
    配架場所:本館2F文庫書架

  • 文章の書き方はなんだか拙い点がある気がするけれども内容は面白い。下巻に期待。

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著者プロフィール

スタンダール(本名アンリ―・ヘール)は、フランス革命からはじまるフランスの歴史的な激動時代を生き抜いた、フランスの代表的な作家。著書に「赤と黒」「パルムの僧院」「恋愛論」など。

「2016年 『ディズニープリンセス 「恋愛論」 Disney Princess Theory of Love』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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