谷間のゆり (岩波文庫 赤530-2)

  • 岩波書店 (1994年12月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (510ページ) / ISBN・EAN: 9784003253021

みんなの感想まとめ

愛の多様性とその複雑さを深く掘り下げた作品であり、エロス、フィリア、アガペーといった異なる愛の形が描かれています。愛には明るい側面だけでなく、憎しみや後悔、懺悔といった暗い側面も存在し、それが人の人生...

感想・レビュー・書評

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  • デヴィ夫人が読んだそうで。
    逗子図書館にあり

  • 『谷間のゆり』(1835)とは、19世紀おフランスの作家オノレ・ド・バルザックが著した、衝撃度の強い恋愛小説です。貴族社会が舞台で、時代がかったキラキラ設定もお楽しみ✧

     不遇の幼少期を送ったフェリックス青年は、ひとめ見たときから、麗しのモルソーフ伯爵夫人アンリエットにすっかり夢中になり、まごころを捧げます。それに対して、自身の立場と義務を忘れず、フェリックスに母性愛を注ぎこむことで報いるアンリエット。
     一見平和だった二人の関係ですが、フェリックスの前にイギリス人のレディ・ダットレーが登場するや、一変します……!
     よせばいいのに、その強烈な初恋経験を、現在の恋人に打ち明けるフェリックスなのでありました★(ひどい)

     美しい描写が満載です☆ フェリックスが愛をこめて伯爵夫人にさまざまな花を贈る場面、二人の会話や手紙の大げさなやりとりなどを、昭和少女漫画のイメージで想像するのも一つの読み方です。私は、薔薇や百合の花弁が大きく開く背景を思い描いてしまいます……✧

     レディ・ダットレーがイギリス式の恋愛(謎)で攻めこんでくる、という展開は、なかなか意味深ですね。
     ダットレーさん出現まで、アンリエットの胸の内は ひた と伏せられているため、あとになって「ええーっ、そうだったのーー?」と話がひっくり返るミステリ性もあります★

     相手のためを想う清らかな想いと、相手を奪いたいというガツガツした欲とは、正反対のようでいて、驚くほど近くに。純愛と愛欲(か?)の違いは、一体どこで生じるのでしょうか?
     本書は、純愛を描く場面が長くて細やかです☆ ピュアな美や尊さとともに、実はこちらのほうが狂ってるかもよー、という面も描かれてます。それでもなお純粋なものに救いを見出す私です。

     さる人物があまりに壮絶な最期を遂げますが、あれは欲望のほうがボロボロになって滅び、核である清い精神が残ったという意味と信じたいな☆

  • 主人公フェリックスから、現在の恋人ナタリーへの手紙という形式で語られる、過去の恋の模様。
    伯爵夫人アンリエットとの最初の出会いはいかにも「ビビッときた」というように運命的に描かれているけれど、結局この女性に魅かれた理由は、少年時代に親から愛情を受けられなかったという境遇から母親のような愛情で包んでくれる年上の女性への憧れが大きかったのではないかと思う。
    アンリエットは病弱な2人の子供を抱えている上、旦那のモルソーフ伯爵はものすごい困った君。
    夫の機嫌次第で理不尽な八つ当たりを受けながらも、完全に愛想を尽かすことができず、子供が3人いるようなもの、と思いながら世話をする姿に心打たれた。
    こんな境遇で悩みを相談できる相手ができたら、頼ってしまうよなぁと思う。
    アンリエットが家庭とフェリックスの間で身も心も引き裂かれんばかりに苦悩しているのに、フェリックスときたらパリでちゃっかり別の恋人作ってて、でも一番好きなのはアンリエットなんです、とか言っちゃう。
    小説はフェリックス視点で書かれているのだけど、女性の視点で読むとフェリックスほんと頭にきます。なんなのこいつ。
    アンリエットの最期は途中から予測できるのだけど、やっぱり気の毒。
    確かに心の中でフェリックスのこと愛したけれど、夫や子供にもたくさん愛情注いだじゃない?
    報われなさが読んでいてしんどかった。
    ただ、これで終わらないのがバルザックのすごいところ。
    フェリックスの手紙を読みながら読者が感じていたことを、最期のナタリーの手紙がすべて代弁してくれる。
    一刀両断とはまさにこのこと。超スカッとしました。
    フェリックスがなよっちくて好きになれないので、この作品苦手かも…と思いながら読んでいたけど、オチまで含めたら結構好きかもしれない。

  • 小難しい

  • 純愛小説っていうけど、結局男って身勝手だな…と正直思った。

  • トリュフォーのドワネルもの三部作を見てから読んだ派

  • 2007/12/18

  • あれはもうあの人じゃありませんよ。

  • 頑固だなぁと思うけど、あそこまで貫かれるともう何も言えない。

  • フェリックスにはイマイチ感情移入できず。ところどころに心揺り動かされる表現はあるんだけど。

  • バルザックなんて今時流行らないだろうけど、おもしろかった。文章が丁寧で、口説き文句が甘い!!

  • バルザックの緻密な描写が禁断の愛を盛り上げる。谷間の百合=アンリエット、美しき愛欲に耐える伯爵夫人。彼女の心の揺れがメロドラマを盛り上げる。

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