谷間のゆり (岩波文庫)

著者 : バルザック
制作 : Honor´e de Balzac  宮崎 嶺雄 
  • 岩波書店 (1994年12月16日発売)
3.65
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  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003253021

谷間のゆり (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 主人公フェリックスから、現在の恋人ナタリーへの手紙という形式で語られる、過去の恋の模様。
    伯爵夫人アンリエットとの最初の出会いはいかにも「ビビッときた」というように運命的に描かれているけれど、結局この女性に魅かれた理由は、少年時代に親から愛情を受けられなかったという境遇から母親のような愛情で包んでくれる年上の女性への憧れが大きかったのではないかと思う。
    アンリエットは病弱な2人の子供を抱えている上、旦那のモルソーフ伯爵はものすごい困った君。
    夫の機嫌次第で理不尽な八つ当たりを受けながらも、完全に愛想を尽かすことができず、子供が3人いるようなもの、と思いながら世話をする姿に心打たれた。
    こんな境遇で悩みを相談できる相手ができたら、頼ってしまうよなぁと思う。
    アンリエットが家庭とフェリックスの間で身も心も引き裂かれんばかりに苦悩しているのに、フェリックスときたらパリでちゃっかり別の恋人作ってて、でも一番好きなのはアンリエットなんです、とか言っちゃう。
    小説はフェリックス視点で書かれているのだけど、女性の視点で読むとフェリックスほんと頭にきます。なんなのこいつ。
    アンリエットの最期は途中から予測できるのだけど、やっぱり気の毒。
    確かに心の中でフェリックスのこと愛したけれど、夫や子供にもたくさん愛情注いだじゃない?
    報われなさが読んでいてしんどかった。
    ただ、これで終わらないのがバルザックのすごいところ。
    フェリックスの手紙を読みながら読者が感じていたことを、最期のナタリーの手紙がすべて代弁してくれる。
    一刀両断とはまさにこのこと。超スカッとしました。
    フェリックスがなよっちくて好きになれないので、この作品苦手かも…と思いながら読んでいたけど、オチまで含めたら結構好きかもしれない。

  • デヴィ夫人が読んだそうで。
    逗子図書館にあり

  • 小難しい

  • 純愛小説っていうけど、結局男って身勝手だな…と正直思った。

  • トリュフォーのドワネルもの三部作を見てから読んだ派

  • 2007/12/18

  • あれはもうあの人じゃありませんよ。

  • 頑固だなぁと思うけど、あそこまで貫かれるともう何も言えない。

  • フェリックスにはイマイチ感情移入できず。ところどころに心揺り動かされる表現はあるんだけど。

  • バルザックなんて今時流行らないだろうけど、おもしろかった。文章が丁寧で、口説き文句が甘い!!

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