レ・ミゼラブル〈1〉 (岩波文庫)

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レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003253113

感想・レビュー・書評

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    モンテクリスト伯を思い出させる似た時代の雰囲気がある。
    当時のフランス社会の構造がわかって興味深い。

    カバーから:貧しさに耐えかねて一片のパンを盗み、19年を牢獄で過ごさねばならなかったジャン・バルジャン。出獄した彼は、ミリエル司教の館から銀の食器を盗み出すが、神のように慈悲ぶかい司教の温情は翻然として彼を目覚めさせる。原書挿絵200枚を収載。(全4冊)

  • 長い!

    映画版(2012)を見た後にこの小説版を読むと、一層長く感じる。
    一人一人の人物の描写に割くページ数が数百ページ単位に及ぶからだ。

    それぞれの登場人物が当時のフランス社会の様々な歴史を背負って、または翻弄されたために、その人物のキャラクター、心象が出来上がったことを表現している。
    そのため、前提の歴史、文化、社会の描写が長かったり、細かかったりする。
    この一巻でおよそ600頁あるが、映画版(2012)のそれでは最初の約30分というところだろう。
    ただ、その膨大な情報量のため、非常に登場人物の細かな心情の変遷が、その当時の社会的背景とリンクしながら伝わってくる。
    例えば、ジャンヴァルジャンが社会を憎む心情とその当時のすさんだ下層階級の社会がリンクする。

    とはいえ、やはり長い。
    いや、長いからこそ読み切った後の満足感はそれそれであるのだが。

  • 20年前に機会を得、一揃えを購入。けれどこれまで、一度も解かれることがなかった。20年が数えるでもなく過ぎ、確たる理由も無く漸く始めてみれば、思いの外読み易い:打ち捨てたままに置いたのは、偏に読む側の、心境の遠く在った故と判る。

    確かに、途方に暮れそうな大著ではある。一つの筋や一人の人物を偏に追おうとするなら、逸る足を妨げるかのように、伏線にしては仔細に過ぎる文脈は道中幾つも立ち現れ、時に煩わしく思えるかも知れない。だが、これはつまり或る一時代の、或る大陸の、或る一国の、或る都市の、寒村の、否人類の、憐れむべき足跡の記であり、故に何を採ったとて伏線などでは終わらない——そういう姿勢を、長い時間正対するに当たって、まず私は採用することに決めた。タイトルとして掲げられた『レ・ミゼラブル』、乃ち『悲惨なる人々』とは、天に見放され尽くした特殊な人々を云うのではなく、又身分の高低、生活の貧富、健康の有無を問わず広く魂の在り方として、著者歩く街のそこここ、路地裏のどこにでも容易に見出された、“ありふれたる人々” なのだろうと想われる。

    数々の挿話の中で最も心動かされたのは、嘗て町の、慈悲の、功徳の主であった処のバルジャンを匿う為、生涯ただひとつの嘘もついたことがなかった老修道女サンプリスが、法に対し僅かの一時に二度までも虚言を働いた行であった。既に、人生の岐路に立ち恐るべき葛藤に飲食も睡眠も忘れたバルジャンが懊悩する場面にて、著者の姿勢は明かされてあるが、それら行は同時に、私にとっての正義/信仰/神とは何かをも質す:
    「悲しいかな、彼が室に入れまいとしたところのものは、既にはいってきていた。彼がその目を避けようとしたところのものは、既に彼を見つめていた。」—— ‘何’ が?


    [余談]
    巻末、物語に於いては第二部の冒頭に当たる “ワーテルローの戦い” に関する長い語りに在っては、退屈するどころか一層丁寧に文字を追った。時も国も規模も陣形も異にしているが、それはこれまで軍記物をまともに読んだ試しのない私に “川中島第四次合戦” を想起させる:我等がウェリントンは “甲斐の虎”、傑物ナポレオンは “越後の龍”、である。
    きっと私は軍記物を好むだろう。新たな物語をゆく間に、新たな分野がまた拓けた。

  • 長い!! 登場人物が,全てその生い立ちから描かれている,といっても過言ではない(言い過ぎか?).ここまで書き込む必要があるのだろうか? と思わないでもないが,ストーリーに厚みを加えていることも確かだ.続きは第2巻で.

  • 脱獄、ワーテルローの戦いまで、次巻へ

  • (欲しい!/文庫)

    ★印刷版からデジタル版への変換はボランティアによって行われたKindle版あり。 日本国内ではパブリックドメインの作品。

  • 全然関係無さそうな話からだんだん核心に迫っていく手法。その丁寧な描き方は好きだ。
    ビアンヴニュ閣下がどういう人物であるのか、誇張するのでもなく、淡々とその姿を描き出すことによって、ジャン・ヴァルジャンとの邂逅の場面に一際奥行きが出てくるのだと思う。実際、ビアンヴニュ閣下の「あなたは名前を名乗る必要などない」云々の言葉には感動した。
    一巻最後のワーテルローの戦いの話も、フランス史に詳しくないので、正直なところ良く分からなかったのだが、ファンティーヌの話に入る時に、一八一七年のことを詳しく書いていたのと同じく、この時代の底辺の人々を活写するのに必要な部分なのだろうと思う。
    そして、この作品は、まさに今現在の日本の状況の、遠い隠喩のように感じた。

  • 映画を観る前に、と思い、読んでみましたが今まで手を付けた事の無かった分野だったので大変でした。感想を一言で言えば「冗長に過ぎる」です。原稿料を上乗せさせる為にページを稼いだ様ですが、この話必要?と首をかしげる部分が何ヶ所かありました。2巻以降に手を付けるかどうか悩まされる作品ですね。

  • 150pでようやくジャン・バルジャンが登場

  • 人生で、はじめて泣いた本。

    帝国劇場のミュージカルを見る前に、
    予習として読みました。

    現代の聖書ともいわれる名作。

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