ライン河幻想紀行 (岩波文庫 赤 531-9)

制作 : 榊原 晃三 
  • 岩波書店
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003253199

感想・レビュー・書評

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  • ヴィクトール・ユーゴの書簡体紀行ですね。
    ユーゴ(1802ー85)が1839年の八月から十二月にアルザス地方、スイスなどを旅行した際と、翌年四十年にライン地方を旅行した紀行文学です。
    『ライン河』は、三十九編の書簡形式の文章と「むすび」とからなっています。
    『原作は全集版で二段組、数百ページの大作ですので、〈ライン・伝説の河〉と〈美男ペコパンと美女ポールドゥールの物語〉の章は全訳、その他の章では、ラインの流れのもっとも美しく、もっとも伝説に富、もっともわが国でも親しまれている部分についてかか、文豪の珠玉の文章のエッセイを幾滴かすくい取ったつもりです。』と翻訳者の榊原晃三さんは綴られています。
    ユーゴはドイツ系の血をひいていて、ドイツへの憧れから生まれた旅行だそうだです。ために詩人でもあるユーゴの自己発見の文章には、ユーゴのすべてが醸し出されています。
    ユーゴは、歩いて旅をするのが好きだったようで、人々との出会いや民話の採集、遺跡の見学などがルポルタージュの形で語られています。
    『ライン河』はフランスに戻ったユーゴが、もう一度再考して書に纏められたもので、読みやすく(榊原さんの力量もあり)、楽しく愉快に旅行記を味わえました。

    • 川野隆昭さん
      ユーゴーは、『ラミゼラブル』くらいしか、知りませんでした。

      格調高い、センスのよいチョイスですね。

      興味深いです。
      ユーゴーは、『ラミゼラブル』くらいしか、知りませんでした。

      格調高い、センスのよいチョイスですね。

      興味深いです。
      2024/03/06
    • ひだまりトマトさん
      川野隆昭さん、こんばんはー。
      コメントありがとうございます。
      私も岩波文庫を読み漁った時期が有りまして、積ん読本が沢山有ります。
      この本は、...
      川野隆昭さん、こんばんはー。
      コメントありがとうございます。
      私も岩波文庫を読み漁った時期が有りまして、積ん読本が沢山有ります。
      この本は、久し振りに読み返しました。ユーゴの本は実はこれ一冊だけなのです。ブクログのテーマが旅なので思い返しての再読です。
      面白いですよ。ユーゴのスケッチ画も紹介されています。
      病気(めまい症)がだいぶよくなってきて、やっと本が少しずつ読めるようになってきました。
      これからもよろしくお願いいたします。
      2024/03/06
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