ノートル=ダム・ド・パリ (上) (岩波文庫)

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  • 岩波書店 (2016年5月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784003253274

感想・レビュー・書評

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  • ノートルダム聖堂が火事になった時に、『ノートルダムのせむし男』というタイトルで、子供時代に読んだ記憶があり、原作を読み直したいと思っていました。

    『レ・ミゼラブル』もそうなんですが、ユゴーは知識豊富で物語の合間に、地理的説明や歴史やはては建築学、印刷機の発明など、薀蓄を滔々と述べる部分が、読み進むのにしんどいです。19世紀文学の特徴ですね。

    その19世紀から300年さかのぼった、つまり、15世紀のパリを鳥瞰にしたり、ノートル=ダムの建築学的説明や、当時のパリ市政・人事関係や、また一般民衆の風俗や暮らしの仕組みなど、微に入り細を穿つ記述でありまして、なおややこしく感じるのです。

    そんな合間に「美女と野獣」「富めるものと、どん底の生活者」というような対比を牧歌的に、面白く、もの哀しく流れるように語ってあるのです。

    登場人物は「カジモド」という(身体に障害があって)姿異様なノートルダムの鐘つき男と、美しい「エスメラルダ」というジプシーの乙女に、捨て子だった「カジモド」を拾って育てた司祭補「クロード・フロロ」がからまり、狂言回しに詩人の「ピエール・グランゴワール」が居て、というのが(上)です。

    こういう読み物は、今後​読まれるのかしらんと思いながら読みました。

  • フランス文学者の鹿島茂先生が述べますように、この作品は序盤は本当に読んでいて苦しい展開です。

    ユゴーは話の本筋になかなか入ってくれないのです。これは『レ・ミゼラブル』でもそうでした。

    ですが、この苦しい展開を超えると怒涛のごとく物語が進んでいきます。

    中盤以降はもう止まりません。『レ・ミゼラブル』もものすごく面白い作品でしたがこの作品も負けていません。

    強烈な個性を持つキャラクターたちとノートルダム大聖堂を中心にして動いていくストーリー。

    特に終盤のノートルダム大聖堂での戦いはまるでハリウッド映画そのもの。縦横無尽にカメラが動く迫力あるシーンを見ているかのようです。

    この作品はあまりに濃いです。そしてあまりに悲劇的です。

  • 図書館で借りた。
    一人の少女を巡って邪恋・嫉妬・愛憎さまざまな感情渦巻く名作小説。作られたのは200年前で、舞台は15世紀(日本なら室町時代)だが、古さはほとんど感じさせない。
    派生作品も多く、「せむし男」なんて日本語はこの作品を通じてしか見たことがない。

    上巻だけで500ページ弱もある大作だった。通勤時に素早くさっと流し読みした。
    他の小説作品が文中にあったのが印象的だった。名作、名作を知る?

  • ディテールすぎる部分は真剣に読むと辛くなるなと思ったので、濃淡をつけながら読むと意外と楽しく読めた。(ユゴー自身、だらだら書いちゃったけどつまり…とサマリーをつけてくれていたのが可愛らしかったw)エスメラルダがグランゴワールを助けるシーンはワンピースばりのドキドキ・臨場感を感じめちゃくちゃ惹き込まれて、そこがあったから上巻は頑張れた。改築に対するお気持ち表明は、いつの時代も同じ議論がされるものだとクスッとしてしまった。

  • 嫌がらせか?というほど「脱線」が多い(物語の本筋と関係のうすい章が多い)。
    ユゴーは「レ・ミゼラブル」でも、パリの地下下水道の解説を詳論していた。本作では、建築文明論のような章で自論を詳説。「パリ鳥瞰」という章もあり、これまた過剰な描写を積み重ねる。

    19世紀の作家には、小説に、かようにして自論や自説を書き込む傾向があるように思う。ジャーナルな視座、近代的な思考が成熟しはじめていて、そういう論を書かずにいられない様子に思える。(詳説脱線ではないが、ゾラも、ジャーナルな目線というか、ルポルタージュの意識が感じられる)

    小説「ノートル=ダム・ド・パリ」の内容に関する感想は、下巻のレビューにゆずる。

  • ずっとそこにあるのが当たり前だと思われていたノートルダム大聖堂が、火事で焼けてしまった。
    ファサードやバラ窓が残ったのは不幸中の幸いである。
    ユゴーの「ノートル=ダム・ ド・ パリ」を再読してみようと思った。

    ミュージカルやディズニー映画でご覧になった方も多いと思う。ユゴーはフランスのロマン主義の作家で、ドラマチックな小説を書いた。
    この本は全2巻あるが、1巻目は状況描写が多く中々ページが進まなかったが、2巻目を読むとこの1巻目に大事な伏線があることがわかる。物語は2巻目で一気に進む。

    映画などではノートル=ダムの鐘番のカジモドとジプシー娘のエスメラルダが結ばれるハッピーエンドであるが、原作は違う。そして、エスメラルダにストーカーのような恋心を抱く、神父クロードの熱情と苦悩が、生々しい人間の感情を表している。

    この作品には、娼婦から国王までの色んな境遇の人間が出てきて、その当時の社会を垣間見ることができる。
    カジモドがエスメラルダを守るために、ノートルダムから敵に対して投げつけるものに、今回火事によって知られたノートル=ダムの森も出てくる。

    建築物としてのノートル=ダム大聖堂だけではなく、この本を読んで、精神的な支えでもある大聖堂の役割を、少しでも感じていただけたら嬉しい。

    図書館スタッフ(東生駒):ミラベル・ジャム

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    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/834285

  • たまたま書店で見つけて購入。レ・ミゼラブルは既読だが、それに比べると、まだ荒い印象を受ける。

    とりあえず総合的な感想は、下巻を読み終わってからにします。

  • 下巻へ。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00230294

  • ノートル ダム湖どうパリ ユーゴ 岩波文庫

    秘められた歴史があるという話で
    読み始めたけれど
    案の定くだらない展開が長々と続き
    よくぞ飽きずに書けたものだと呆れ果てる
    原作直ならば詩の如くに文章の美しさを
    頼りにできるかもしれないが
    小説とは人を迷わすジゴロや妖婦のようなもの也

  • 子供の頃からホラー映画の傑作の一つと認識していたが、NHKの「100分で名著」を観て、人間の業や欲望の醜さを、まざまざと見せてくる人間模様が面白そうと思い読み始めた。
    ところが、カジモトやエスメラルダやフロロの話がなかなか始まらない(汗)。
    観光ガイドのようなノートルダム寺院とパリの景観の説明が長すぎるのが辛かった。
    ユゴーの歴史的価値の有る建築物への強い想いは十二分に伝わって来たけどね。

    私のような者には、建築が印刷に駆逐されると言う論理も、いまいち理解出来なかった。なんで??

    ドロドロの醜い人間模様が本格的に語られる下巻に期待したい。

  • これまでつまみ食いしていたのを火災を機に通読。やはり面白いのは序盤だけで、ストーリーはまあ普通っていう感じ。どのキャラも好きになれないのが理由か。

  • 映画、劇団四季のストーリーが好き過ぎて原作に手をつけたのですが…
    難しい、本当に難しい。
    全然関係無い話が多過ぎる、それが逆にいいのだろうけど僕には難しかった笑

    100ページくらいして、ようやくエスメラルダが出てくるので、そこまでは我慢。
    にしても原作ここまで内容が違うとは。
    映画と違いを確かめられながらなんとか読み進められました。

  • ノートルダムの鐘で知られる原作。
    アニメとは話が異なるらしい。
    今まで、読んだことも映画やアニメで見たこともないので、完全に初めて。

    読みやすい。

    ヴィクトル・ユーゴーは、『レ・ミゼラブル』の小説を読んだり映画で観たことがあるだけで、本書は2作目。

    どちらも余談が長いが、建築と印刷の解説はしつこく同じことが繰り返して言っているけど、なかなか面白かった。

    昔は建築で主張を残したが、今は印刷になった!…というようなことを長々とあれやこれやと書いている。

    カジモドの鞭打ち刑は悲惨。

    海外ドラマの『アウトランダー』でジェイミーが鞭打ちされるシーンを思い出した。
    このドラマの鞭打ちは、かなり現実に近かったのでは?と。
    肉が深く切れ、血が飛び散る。

    この小説では、薬を塗られて落ち着いたと書かれているが、本来なら落ち着くはずがない。大怪我である。一生消えない深い傷跡が残るはずだ。

    野蛮だったカジモドとジプシーのエスメラルダが出会うシーン。初めて流した涙。
    カジモドは変わっていくのか?

    下巻が楽しみだ。

  • ノートルダム、文化・文学の霊感源
    古典の題にもなった聖堂は火災によって寺院の尖塔が崩壊しましたが、
    マクロン大統領が再建に取り組みます。

  • 面白い。四季のミュージカルも見たい

  • 建築が思想を語った時代から、グーテンベルク以降の印刷術が建築学を席巻したというこらしい。
    ストーリー展開の合間にユゴーの哲学、思想がちりばめられている。

  • ユゴーらしく、比喩や時代背景の説明が多くなかなか物語が進まなかったが後半に来てコロコロと物語が動きだし興味を引き付けられる。

  • 景観部分がわりときつい。

  • 話が全く進まず、パリの建築や印刷技術の発達の話を読むのがかなり苦痛。一応下巻も読むつもりだが。

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